許されない恋 (ページ24)

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Ep. 23 ページ24

The Past Episode 01 Alan

私はヘアメイクアーティストになる

夢を叶えるために専門学校に入学した

玲於はダンスの道に進むべく

私と別れたタイミングで

頻繁に学校には来なくなった。

土日や祝日、授業がない日は

お母さんがヘアメイクする姿を

見学していた。

母「A、お腹空いたでしょ？

何か食べてきたら？｣

お母さんがそう言っていなかったら

私は亜嵐くんに出会うことはなかった。

部屋を出て何食べようか悩んでたら

前に歩いていた人がピアスを落とした

『あのっ… ピアス落としましたよ！』

「すみませんありがとうございます」

そう言って振り返ったのが亜嵐くんだった

亜嵐くんは泣いていた。

『え、、、？』

亜嵐「ごめんなさい…男なのにこんな姿」

『大丈夫ですか？』

充血してる瞳

真っ赤になった鼻

私はハンカチを渡した

涙を拭いて少し落ち着いたのか

話をしてくれた

亜嵐「俺、ダンスやってるんです

それと並行して演技にも挑戦してて

何か疲れちゃって…

ダンスでは振りも間違えてばっかりで

セリフは覚えられなくて

自分が情けなくて…」

『情けなくないですよ』

亜嵐「え？」

『きっと皆、あなたの頑張り見ているはずです

だから、辛い時はたくさん泣いて

リフレッシュしないと壊れちゃいますよ』

亜嵐「…ありがとう。」

それから軽く自己紹介

亜嵐「ヘアメイクになる為に

頑張ってるんだね」

『はい！』

亜嵐「じゃあ今、俺のメイクして？」

『ふぇ？』

亜嵐「何、その間抜けな声」

『私なんかまだペーペーで』

亜嵐「俺はAちゃんにやってもらいたい｣

『でも…』

亜嵐「それに、こんな顔じゃメンバーの所に

戻れない。」

『分かりました』