Z爆誕 ページ2
『よっしゃ！行くよユリーカ！！！』
「うん！あはは！」
残り1個のジムバッジをゲットするため、サトシとあたしたちは旅をしていた。
いや、あたしとユリーカは遊んでるんだけど。
「行くよユリーカ、A。」
「うん！」
『はいはーい』
シトロンに声をかけられ、あたしとユリーカは返事をして起き上がる。
『よいしょっと』
あたしはリュックを背負い、ユリーカの元へ駆け寄った。
『行こーユリーカ……って、ん？』
「ん？」
「二人とも？どうしたの？」
『「中になんか入ってる……」』
ユリーカのポシェットの中で、緑色の何かが
もそもそと動いている。
「うわぁ！動いた！まってー！」
ポシェットから飛び出し、セレナの顔にとびつき、跳ね返る生き物。
ユリーカはその子をキャッチし、ドスッと尻もちをつく。
「捕まえたー！あなたは誰？ポケモン？」
「ｵﾙｵﾛｩﾛｯｯｯ」
『待ってユリーカあたしにもやらせて』
「やめてA」
生き物をくすぐるユリーカに参戦しようとし、セレナにあっけなく止められる。
あたしは頬をふくらませて、木に背もたれする
ゾロアークの隣に座った。
会話でチラッと「新種のポケモン」って聞こえたけど、姿形からポケモンだなんて思えない。
………メタモンもあんな感じだけども。
「よろしくねプニちゃん！」
「ユリーカだってそのままのネーミングじゃないか………」
緑色の生き物「プニちゃん」に、みんな視線を向けて笑っている。
その時、後ろからドドドド……と何かが走る音が響いた。
『な、何……………っ？』
ガササッ
「ｷﾞｬｰｷﾞｬｰｧｱｧ！！！」
茂みから出てきたのは、何体ものドードリオ。
それを追いかける、素早い動きのジュプトル。
ドードリオはサトシたちの目の前を瞬時に横切り、一直線に走り去っていった。
「ｵｯﾛﾛﾙｫ」
それと共に、ユリーカの腕から逃げ出すプニちゃんが視界にうつった。
『えっ、ちょっ、プニちゃん！』
あたしは即座に立ち、サトシたちを置いてプニちゃんを追いかけた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「やだ……Zちゃん見ーっけた。
…………それと、何あの女…………」
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作者名：浪漫レトロ | 作成日時：2015年12月6日 9時
