救出 ページ46
｢見つけたで…！！｣
｢無事か！？Aちゃん！！｣
瞬間目に飛び込んできた人物の姿に、涙があふれる。
｢シャオ…ロンさ…、コ…ネシマさん……！｣
｢な、な、なんで、こ、こ、ここが…｣
｢ふーん！甘かったなクソ野郎！コイツのGPS反応がこの辺り周辺で途切れとったからな、バレバレや｣
コネシマがニヤリと笑う。
｢おうおう、俺らの大事なお客様にナニしようとしてんのや…。…ぶっ殺すぞ｣
シャオロンが手に持ったシャベルを構える。
いつの間にそんなものを。
｢――っ…！い、いいのかっ…！この女が、ど、どうなっても…！｣
首元を掴まれ、まるで人質でもとるかのように拘束される。そして、ナイフが首にあたる。
カタカタと震える手に握られたナイフが首に何度もあたり、幾つも小さく皮膚が切れる。
｢ほんまコイツ、クソ野郎やな…｣
｢どうする？一応生きて捕まえろって指令やけど、殺してええかな？｣
｢生きてりゃええんやろ。情け無用や｣
そう言うとポケットからフォールディングナイフを取り出す。カチリと仕舞われていた刀身が表に出る。
｢い、い、いいのか…！？コイツがどうなっても…！｣
｢いやぁ…、ゾムやったらもっとスマートにやってのけるんやろうけど、俺らにそんな芸当できひんからな｣
そう言うとコネシマはナイフを天井に向かって投げる。
ナイフは照明に当たり、パリンと軽快な音を立て視界が暗くなる。
｢な、な、何して―ぐえっ｣
ぶおん、と頭上で風を切る音と共に男の声が変に途切れ悲鳴に変わる。殴打されたような鈍い音が部屋に響く。
それと同時に拘束が解かれる。
誰かの手に抱き寄せられて身体が宙へと浮く。
腕の拘束が解かれ自由になる。
気まぐれに絵を描いたから挿絵にしてみましたよ！！！
楽しかった((
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作者名：にこ† | 作成日時：2019年10月3日 14時
