【軍パロ】魅入られた瞳は2【d!】 (ページ45)

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見えた光ページ45

こちらに向かって手を伸ばしてくる。
それを止めるために足を男の顔に向かって蹴り上げる。
しかし、相手の腕によってそれがいなされてしまう。そしてそのまま、足を押さえつけられる。
男は腰からナイフを取り出す。
ぞわりと背筋が凍る。全身に鳥肌が立つ感覚。

｢っや、だ…｣
｢ああ、いいね、キミ。どんな声で鳴いてくれるのか、楽しみだ…｣

男は興奮の色を見せる。ダメだ。コイツ頭おかしい。いや、最初からおかしかった。ていうか、この男にすごい違和感を覚えるのは何故だろう。
ナイフが太ももに当てられる。
ヒヤリとした冷たさが伝わり、さらに恐怖をひきたてる。
ナイフの切っ先が当たり、プツリと肉が切れる。
そのまま、なぞる様に肉を裂かれ血が流れる。

｢…っう｣
｢そう…、痛みに歪む顔をもっと…もっと…！｣
｢～っ！こんのっ…変…態…っ！｣

もう一度、今度は抑えられていない足で男を蹴る。
今度は男は全く避ける気がなかったようで、思い切り相手の肩に当たる。

｢強気な方がそそるから、いいよ…｣

無理。やっぱ無理。
ジクジクと裂かれた傷が痛む。
服にナイフが引っ掛けられる。そのまま裂かれ、服のボタンが転げ落ちる。

｢さ、死ぬまで、楽しもう…？｣

狂気に満ちた笑いに声も出ない。
死にたくない。
ナイフの峰が腹部をなぞる。
ゾワゾワと恐怖が走る。
ダメかもしれない、そう思い目を強くつぶる。

―ドガンッ

突如扉が破壊され外からの光が入ってくる。

｢見つけたで…！！｣
｢無事か！？Aちゃん！！｣