情報提供2 ページ41
｢いや、全然わからへんわ。なんでこれが犯人の当てになるんや｣
｢ん…、待てよ？確か犯人は現場に一言書かれたメモを残しとらんかったか？｣
検討もつかないシャオロンを他所に、何やら思い出したらしいコネシマ。
コネシマは勘がいいのだろうか。
｢ええ、そうなんです。しかし今回、何故か掲示板に貼られていた…。もしかして、これは予告なのではないかと思い見回りの幹部様にお店しようと思いまして｣
｢そうか…。でもこれが貼られていたのは何時や？俺らが最初に掲示板のある広場通った時は何も無かったで？｣
そう言うと女性2人は顔を見合わせる。
｢それが、つい先程…気がついたら貼られておりまして…。なのに誰もその瞬間を見ていないのです｣
｢はあ？そんなことあるか、普通？｣
｢ええ、それはその場に居合わせた皆が思いました。しかし、誰も見ていなかったのです…そこに、お二人が通りかかったので声をかけさせて頂いた次第です｣
｢事情は分かった。ただ、このターゲットがよく分からへんな…なんや？『薔薇のような桃色の宝石』って…｣
うーん、と3人で首をひねらす。
｢薔薇のような桃色って事はローズピンクという色を指しているのでは？｣
女性の1人がそう呟く。
｢ローズピンクぅ…？なんかあったか…？｣
｢うーん…｣
悩んでいるうちに、女性らは用事があるらしく頭を下げて街中へ消えていった。
残された私達は紙を見ながら思考を巡らす。
しかし、
｢全っ然分からへんな。とりあえず、グルッペン達に連絡とってみるか？｣
｢せやなぁ、そうした方がええ気がするわ｣
｢OK｣
そう言ってシャオロンが無線を使って連絡を取る。｢了解｣と言うとこちらに向き直る。
｢とりあえずこの場で待機してろって。もしかしたら何かあるかもしれないからって｣
｢OK…。とりあえず、この広場にいるヤツらに聞き込みでもしてみるか｣
｢せやな。そうしよか｣
こうして、手分けして聞き込みをすることにした。
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作者名：にこ† | 作成日時：2019年10月3日 14時
