【軍パロ】魅入られた瞳は2【d!】 (ページ5)

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長風呂2 ページ5

｢はっ…！｣

湯船に浸かった途端、眠気に襲われ一瞬ウトウトとしてしまった。
今何時だ。
もしかしたらめちゃめちゃ眠っていたかもしれない。前に風呂場で眠っているのは、眠りではなく気絶しているのだとテレビで見た気もするが、今はそんなことどうでもいい。
急いで湯船から出て持ってきたシャンプーを掴みあげる。
瞬間、目の前が一瞬暗くなるがそれを踏ん張りぺたぺたと足音を響かせながら風呂場を出る。
脱衣場にかかる時計が示す時間は22時55分。

―めっちゃ寝てる！！！

急いで体を拭いて、服を着る。
しかし、その間にもクラクラとした感覚が体を襲い続ける。脱水しかけている。酷い目眩。
銭湯とかならここに、コーヒー牛乳とかが置いてあってその場しのぎになるのだろうけど、あいにくそんなものは無い。

とりあえず、食堂に向かわなければ。

壁に寄りかかるようにしながら、連絡通路を進む。こんな所で倒れたくない。
しかし、そんな意志とは反して体がどんどんと重くなっていく。足が言うことを聞かない。目の前が暗くなっていく。
何とか本部の扉を開ける。

コツ、と遠くで音が響いた気がした。

しかし、それが何か確認できないまま、意識を手放してしまった。