国の歴史3※ ページ24
そして、海に囲われているということは、海上戦力が我々国の倍ある、ということなのです。
以前ラシナ国に海上奇襲を仕掛けたルートを、ヒノワ国の海軍に任せました。これはこれで、賭けに近いですね。もしかしたらヒノワ国が裏切るかもしれない、そんな噂も囁かれていました。しかし、そういったことは無く我ヒ同盟は固く結ばれて、作戦実行。この作戦も実に上手く行きました。他国に自分の国を渡させるということも、以前行った戦略の一部を担わせるというのは相当、衝撃が走ったようですね。
この作戦から3年後、ラシナ国、レシーネ連邦国共々白旗を上げ戦争は幕を閉じました。これが我々国の、前身であるマグルグ国です。
その後フィリップ王は科学者としても世界に名を馳せたのです。
しかし、30年前に起きた第四次世界大戦、通称5年戦争の終戦直後フィリップ王は亡くなってしまいます。病気でした。
そこで台頭したのが、サイファー=ディモヴィル。しかし彼は中々の暴君でしてね、初めは普通だったのですがだんだんととんでもない税金と納税の義務を課しましてね…、一気に国内の環境が悪化しました。
そして、悪政12年目。今から13年前。当時10代後半のある男が立ち上がろうとするのです。それが今の総統、グルッペン･フューラーです。しかし、まだ青臭い少年です。彼は仲間集めから始めました。そして、集まった仲間と共に革命軍を作ります。総指揮グルッペン･フューラー、そして、いくつかの部隊に別れた部隊長を務めたのがオスマンさん、トントンさん、兄さん、の4人。そして、医療班にしんぺい神さん。そして、精鋭としてコネシマさん、鬱先生、ロボロさんが集まりました。他にも今の一般兵の方々がいましたよ。
私はあくまで中立的に情報提供者としての参加でした。表立って名前が出ることはありません。そして、10年前革命軍が勝利を収め、グルッペンさんが総統になり、現在のウォー･レイダー国―我々国が出来たのです。
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作者名：にこ† | 作成日時：2019年10月3日 14時
