【軍パロ】魅入られた瞳は2【d!】 (ページ21)

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勉強会ページ21

しばらく部屋でゆっくりと小説を読んでいた。
ふと、先程の食堂での光景を思い出した途端、エーミールとの約束を思い出した。
今の時間は15時すぎ。
インカムに触れエーミールに繋ぐ。

｢あ、あー…エーミール…さん…？｣
『はっ、はい。なんでしょう？』

1回で繋ぐことが出来、エーミールが慌てた様子で応答する。

｢ごめんなさい、忙しかったですか？｣
『いえ、大丈夫ですよ。どうかしましたか？』

そう言う割にはガタガタと何やら片付けている音が聞こえる。
申し訳ないので、手短にすまそう。

｢あの、一昨日の約束の件で…｣
『……ああ！ええ、今日ですか？大丈夫ですよ』
｢ほんとですか。じゃあ、後で伺います｣
『お待ちしてますね』

そう言ってインカムを切る。
さて、ついにエーミールとの勉強会だ。

16時になり図書館へ行くと、彼が言っていた通り、人がほとんど居ない。
この間訪れた時よりも静まり返った空間。
コツコツと私の足音だけがこだましている。

｢お待ちしておりました｣

エーミールが優しく頬見ながら出迎えてくれる。
机には数冊の本と、筆記用具類。

｢では、今日はこの国の成り立ちからお話いたしましょう｣