楽しみ ページ15
｢どうしました？｣
｢着替えとかないだろうから持ってきたんだ｣
と、白のシンプルなワンピースを受け取る。
｢わ、ありがとうごさいます！｣
｢今は、これしか用意できないけど、キリカさんたちなら買い物とか付き合ってくれると思うからそれまでは、これで｣
｢いえ、大丈夫です｣
固くなりすぎないように、にこりと笑う。
うまく笑えてる気がしない！
｢それじゃ、おやすみ｣
にこりと微笑む。
｢はい、おやすみなさい｣
パタンと扉を閉める。
｢さて！運良く着替えも手に入ったし、お風呂入って寝よう｣
次の日の朝。
窓からの日差しのまぶしさに、ふと目を覚ます。
｢んー…、朝か｣
ベッドから起き上がり窓際にいく。
窓を開けるとチチチ…、と鳥の鳴き声が聞こえてくる。
雲ひとつない青空が広がっている。
｢いい天気…よし！今日も頑張ろう！｣
食堂に向かおうと、窓を閉める。
｢あれ？皆いないや｣
食堂に入ると、中には誰もいなかった。
もしかして、起きるのが遅かったのだろうか。
｢あらあ、Aちゃん。おはよう｣
のれんをくぐってキリカさんが出てくる。
｢キリカさん、おはようございます。もしかして、来るの遅かったんですかね？｣
｢そうねえ、一足遅かったって感じかしらねぇ｣
頬に手を当てて話すのが、キリカさんの癖なのだろうか。
｢ささ、朝食の準備はできてるわ。座って｣
うながされ、のれんの方に一番近いところに座る。
キリカさんが、再びのれんをくぐってやってくる。
｢はい、どうぞ。ところで、Aちゃん今日は時間ある？｣
｢ありがとうごさいます。はい、大丈夫ですよ。…でも、どうしたんですか？｣
｢今日は、一緒にお買い物でもしない？お昼とかの買い物と、ついでにAちゃんのお洋服買いに行きましょう｣
｢！ いいんですか？｣
｢いいも悪いも、その服だけじゃつまらないでしょう？それに、ここの街も少しは見ておきたいでしょう｣
パチりとウインクをするキリカさん。
たしかに、ここの街がどんな感じになっているのか気になる…。
｢それじゃあ、お言葉に甘えて…｣
｢じゃあ、ご飯食べたら準備していきましょうか｣
｢はい！｣
✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄
前回から、少しでも見やすくなるように改善しました。
コメントで指摘してくださった方ありがとうごさいます(*^_^*)
これからも楽しんでいただければ幸いです。
終わり
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ふわふわあやめ(プロフ) - ページ１３のあやこさんの足元とありますが、それはキリカさんのでは？半人半蛇なのはキリカさんなので。 (2016年2月22日 21時) (
レス) id: 609f88a666 (このIDを非表示/違反報告)
ラル・ミルチ@低燃費な野兎(プロフ) - ちょっと空間がなくて読みにくいかな……と。文字数とかいろいろあるとは思いますが、文字を詰め込みすぎていて逆に読みにくいかもしれません。 (2015年7月7日 19時) (レス) id: 21229c9dd3 (このIDを非表示/違反報告)
咲 - すごく読みやすくて面白いです！更新楽しみにしてます!! (2015年6月10日 22時) (レス) id: 14ece21904 (このIDを非表示/違反報告)
幽(プロフ) - 続きが気になる…更新楽しみにしています！頑張って下さい！ (2015年5月24日 8時) (レス) id: af02e98644 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ† | 作成日時：2015年5月23日 22時
