夢のような恋桜【オリジナル】

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「無意味か、俺もガキ扱いされるとはな。そんなのより、亜実、無事か!?何もされてないか?」

彩斗は焦りながら亜実に向かって言った。

「う、うん。私は大丈夫よ」

そう亜実が言うと彩斗は思い切ったように言った。

「冷司はお前の血を狙ってる･･･。今、血の誓いをしよう」

「え、ちょっ･･･」




何か言う暇もなく、彩斗の八重歯のようなものが触れた。

と、首に鋭い痛みを感じた。

血を吸われている、そう理解したのは数秒してからだった。




「亜実、愛してる」

彩斗が亜実の血を吸いながら言う。



ようやく吸血をやめたかと思うと、

「血の誓いは成立した。冷司、もう亜実には手出しさせないぜ」

と言った。

しかし亜実は血を吸われ、気が遠くなっていた。

(あれ･･･何だろう･･･。凄くフラフラする。頭がクラクラする)





亜実自身も気づいていた。

自分の中の血が吸われ、失った分こんな状態になってしまったのだと。

今にも倒れそうだった体を抱きながら彩斗は

「亜実、安心して休め。俺が守ってやる」

と言った。

が、亜実は

(こんな時に安心して眠れだなんて)

そう思ったがつい、眠ってしまった。

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