夢のような恋桜【オリジナル】

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「ここが僕の家だよ。さあ入って」

「お邪魔します」

亜実は少し緊張して入った。

落ち着くと
「あの、話ってなに?」

「話っていうのは亜実ちゃん、彩斗のこと知ってるよね」

亜実はその言葉を聞くと、すぐに冷司から離れた。

「何で彩斗のこと･･･?」

「彩斗は僕の弟だからだよ」




よく見るとその顔は彩斗に似ていた。

「えっ･･･じゃあ冷司君はヴァンパイアなの?」

亜実は恐る恐る聞いた。

「ああ、そうだよ。だから亜実ちゃんを家に連れてきたんじゃないか」

ニヤリと冷司は笑うと亜実に近寄った。

「やめて、来ないで!!」

冷司の口元に尖った八重歯のようなものが見えた。




と、その時気がつくと冷司が投げ飛ばされていた。

亜実の目の前に見慣れた赤髪の男子がいた。

「あ、彩斗･･･!?」

驚きながらも、困ってオロオロしていた。



「ヴァンパイアの気配を感じて来てみれば、何･･･?この有様は･･･

しかも何で亜実は冷司のことが好きになってんの!?」

すると亜実は泣きそうになりながら
「違う･･･こんな人好きじゃない」

亜実の目からは涙が溢れていた。

それに気づき、彩斗は
「ごめん、言いすぎた。俺が悪かったよ。ごめんな」

彩斗は亜実の頭を優しく撫でた。

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