夢のような恋桜【オリジナル】

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〔この世界は人間と妖怪が共存していたらしい。
しかし、それは千年以上前の話。誰もが迷信だろうと思ってるらしい。〕




本を読みながら、うっすらとそんなことを思っていた。

「A、早くしなさい。学校に遅刻するわよ」

「うん、今行く!」

Aは急いで階段を降りた。

「行ってきます、お母さん!」

そう言うと走って学校へ向かった。




と誰かが自分の名前を呼んだのに気が付いた。

「A、待ってよ!!」

振り向くと見慣れた女の子がいた。

久しぶりのはずなのにまったく変わってない。

"成宮亜実"。

「夏休み明けだからって、ダラダラしてちゃダメだよ」

「してないよ、少し眠いだけだから」




「それならいいけど･･･。
あ、そうだ。今日学校早く終わるんだし神社のお祭り行こうよ!」

今日は年に一回の神社のお祭りがある。

「それいいね!じゃあ6時に家に来て」

「わかった。じゃあまた後で」




亜実と話しているといつの間にか学校についていた。

(よしっ!)

(やることはさっさと終わらせるぞ)

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