血濡れの京人形は武道の姉！！ 参！

それぞれの役割 ページ28

隆の病室から出て武蔵神社に向かおうとしていると、

武「姉ちゃん！！」
「んあ？武道、エマ。どうし、おわっ！」

武道に手を引かれ、そのまま病院から離れた場所へ向かっていった。

武道はイヌピーと一緒に真一郎へ挨拶しに、
エマは万次郎と真一郎に会いに来てたらしい。私も抗争終わったら真一郎に会おっかな、と考える。
そしてそこにはイザナも現れたそうだ。武道が焦っていたのは、イザナの視界に私を入れないためか。うん、出会い頭連れ去ろうとするかもしんないしね。

エ「男の子ってなんで喧嘩ばっかりすんのかな？」

「え？」

エ「「東京卍會 総長」「無敵のマイキー」。
マイキーは人前で強いところしか見せない。」

そういえば、そうだよな。

エ「兄貴が入院した時も、京ネェが東卍から離れた時も。」

え、私が東卍から離れた時、アイツ荒れたの？

エ「どんな時でも、弱い顔は見せないのがマイキー。
でもホントのホントは、今でも使い古したタオルケット握りしめてないと寝れない、弱い男の子。」

その時のエマは間違いなく、「マイキー」の妹じゃなくて、
一人の男の子の妹の顔をしていた。
だって、世界で一番優しい笑顔だったから。

エ「マイキーも京ネェも、タケミっちやウチと一緒。」

聖夜決戦ではだいぶ心配させちゃったよなぁ・・・。
今までの全部をみんなに話した時、エマにビンタされた。その後は、「今も昔も、ホントにありがとう」「気付けなくてごめん」って、泣かせちゃったんだよな。

エ「だから、どっかで張り詰めた糸が切れちゃった時、
その時は、ウチが絶対にマイキーと京ネェを助けてあげるんだ！」

「エマ・・・。」

ねぇ、エマ。私はもう十分すぎるほど、エマに救われてるんだよ。
聖夜決戦での時は、叱ってくれてありがとう。

エ「マイキーと京ネェが、そうしてくれたみたいにね！」

だから、今度は私が―――

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そっか

マイキー君の事、一番わかってて、一番支えになっているのって、実はエマちゃんなのかもな

そして、親友としてマイキー君の傍で一緒に歩んでいるのが場地くんで

マイキー君の全部を受け止めて、包み込んで守っているのが姉ちゃんなのかもしれない

「・・・あれ？」

頭に浮かんだのは、未来のマイキー君。

(未来のマイキー君は闇落ちしている。)

姉ちゃんは行方不明で、場地くんはドラケンくんと共に斬殺された。

じゃあ、エマちゃんは？

鉄バットで崩れ去る→←ファーストキス

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