血濡れの京人形は武道の姉！！ 参！

このままで ページ16

絵馬を見つけたので、偶然居合わせたヒナの提案でみんなで書くことにした。

三「「来年も・・・喧嘩・・・上等」・・・っと。」
八「それ願い事？」

うん。どちらかと言ったら目標だ。ていうかいつも自分から飛び込んでいってない？
願い事にしても物騒なものだ。ルナマナちゃんを見習えよ、お兄ちゃん。
武道も気合い込めて書いてた。武道の横顔イッケメ〜ン♡
私は・・・やっぱり・・・

三「京は何て書いたんだ？」
「んーー？「花垣京でいられますように」って。」

ずーーーっと「お姉ちゃん」にだけ固執していた。
でも、違うんだね。「お姉ちゃんな私」も、「東京卍會 総参謀な私」も、それこそ「ダサい私」も、全部ひっくるめて「花垣京」なんだなーって。

三「うん！それが良いと思うぞ。
それに俺は京の全部が好きだしな。」

恥ずか死にそうだ

クソ！こうなりゃイケメン武道の方に行ってやる！！

「武道ーー。アンタ真剣な顔で何書いたん？」
三「見せろよ、タケミっち。」

こっち来てんじゃねぇよ

武「ダメダメ！！って、あ。」

そんなに見せたくなかったのか、武道は絵馬を高く掲げた。が、その拍子にスポーンと絵馬が吹っ飛んだ。

武「ああああ！！待ってぇ！！」
「ありゃりゃ。」
三「追いかけっか。」
「は？ちょ、待っ、」

そのまま隆に手を引かれ、一緒に武道を追いかける。
その途中で、武道の叫び声に気づいた千冬と圭介とペーヤンやスマイリーとムーチョたちと
会ったりもしたけど、今はとにかく隆の後ろ姿について行く。

―――好きかどうか、恋が何なのかはわからない

三「うわーー・・・俺ら置いてけぼり。」
(とか言っちゃって、)

怪我した私に負担をかけないように、走らないでくれてるのも人混みを避けてくれてるのもわかっている。

やっと武道たちのところへたどり着いた。そこは武道の絵馬を追いかけた東卍メンバーたちが勢ぞろい。

万「みんな飛ぶぞぉ！！」
「いや私飛べないのですが？！」
三「大丈夫だ、ちょっと心の準備しとけ。」
「何の？」

「「「３！」」」

―――でも

「「「２！」」」

―――今だけは

「「「１！」」」

三「よっ、と！」
「ひゃ！！」

隆に腰に手を回され持ち上がられた。慌てて落ちないように首に腕を回す。

「「「ハッピーニューイヤー！！！」」」

―――今だけはどうか、このままで

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