___嫌じゃ嫌じゃは女の癖 ページ25
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お約束通り、仕事を終えて向井くんと一緒に帰る。
『部屋めちゃくちゃ散らかしててさ〜、すぐ片付けなきゃなんだよね。買い出しも全然だし』
小石を蹴りながら言うと、
向「お片付けはアレやけど、買い出しは付き合うで！」
とニコニコしながら言ってくれた。心強し！
『うわーめっちゃ助かる……ありがとう！
とりあえず片付け終わったら向井くんの部屋呼びに行くね！』
向「おう！そうしてやー！」
寮に着いて、すぐバイバイ。
向井くんは1階に住んでるからすぐそこ。
エレベーターに乗って自分の部屋の階に着く。
腕時計を見ながら歩いていると視界に誰かのつま先が入った。
顔を上げると目黒くん。
『えっちょっと待っていつの間に帰った？』
なんならもう私服に着替えてるし…さっきまで会社に居たよなぁ…
目「先回りして帰ってきた」
ニヤッとするとわたしの部屋の前に立つ。
目「とりあえずお片付けから始める？」
『いや目黒くん足でまといだから遠慮する』
目「酷くね？」
『汚部屋フレンズが共にこの悪しき汚部屋と戦ったところで被害は甚大化していくわよ…』
こう言ったところですぐ身を引いてくれるほど彼は素直じゃない。
鍵を奪うなりズカズカと部屋に入っていって、「俺の部屋より綺麗じゃん」と全く嬉しくないお褒めの言葉を頂く。
まぁ目黒くんの部屋よりかはマシだと思うわ、さすがに。
『えーじゃあそこのゴミ片付けて、雑誌縛って、掃除機かけといてほしいんだけど』
ジャケットを脱いでポイすると、そのまま拾ってハンガーにかけてくれる目黒くん。やっさし。
ってかいけね…いつもの調子で脱ぎ捨てちゃった。
目「俺家政夫なれるかも」
『たかがハンガーにかけたくらいで言うな』
わたしは急いでシンクをピカピカにする作業に入る。溜まっている食器を一気に洗って、排水溝のパッキンを洗って、腐りかけている生ゴミを一掃して…
一通り終わらせるのに20分かかった。
綺麗に保てればこんなにかからないのにな、と今まで1億回くらい思った。
目黒くんもどんどん進めてくれていて、とりあえずしょっぴーにギリ怒られないくらいのお部屋にはなった。
『ありがとうね目黒くん、汚部屋フレンズも集まればある意味文殊の知恵だったね』
目「モンジュ？」
『……なんでもない。あ、向井くんと買い出し行く約束してるんだよ。一緒に行く？』
目「行くわ。っとその前に、」
わたしの前髪をどかしたと思ったら、おでこにそっとキスをした。
え？
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ふ - 待ってました♪これからも、他にないStoryと展開を楽しみにしてます!! (2020年10月1日 15時) (
レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
菫(プロフ) - 新作楽しみにしていました！前作と繋がっていたりと前作ロスになっていた私には嬉しい作品です(笑)すぐにお気に入り追加、高評価しちゃいました…！みつまめ様の作品がまた読めて幸せです…！ (2020年10月1日 0時) (レス) id: 11d68bb805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みつまめ | 作成日時：2020年9月29日 16時
