隣の席の東雲くん。

病み上がり ページ24

*



翌朝。
起きればだるさや頭の痛さが無くなっており、すっかりからだは軽くなっていた。


ベットの横にある机の上のスマホを掴む。
その画面には東雲くんから新着メッセージがきていた。「はやく治せ。」と簡潔に書かれていた。



東雲くんらしいなと思い感謝の言葉を伝える。
東雲くんの他にも何故か冬弥くんや杏ちゃんも心配のメールが来ていたことに驚く。
おそらくだが瑞希に話したからだろう。
瑞希は明日学校に来るそうだ。楽しみだ。
熱はないけど動き回るのはよくない。
今日は家で大人しくしてようと心に決めた。


＿＿＿＿＿＿


まったりと家でテレビを見ながら満喫しているとスマホから着信音が鳴り響く。
お父さんからだろうと思い画面を見れば冬弥くんから。…冬弥くん？
珍しいな、と感じたが電話を取る。



『もしもし？冬弥くんどうしたの？』



青柳「突然すまない。体調は大丈夫か？」



『熱下がったし元気だよ。』



青柳「そうか。元気そうでよかっ…」



白石「ちょっとA！大丈夫なの？私心配したんだよ。」



小豆沢「冬弥くんと杏ちゃんから聞いたよ。大丈夫？」



青柳くんが喋っている間に杏ちゃんとこはねちゃんが割って入ってきた。
この3人がいるってことは今練習中なのかな？



『お陰様で。心配してくれてありがとね。すっかり元気だよ。』



白石「そうだ！私達でお見舞い行こうよ！ね、彰人。」



彰人「なんで俺にふっかけるんだよ。こんな人数で行ったら逆に邪魔なんじゃねぇの？」



小豆沢「わ、私もそう思う。病み上がりなら尚更なんじゃないかな。」



白石「そっかー、残念。A、明日学校で会おうね！待ってる！」



『うん！待っててね杏。』



白石「え！？待ってAが私の名前呼んでくれた！」


青柳「すまないA。もうすぐ練習始まるから切る。」



『頑張ってね！』



あの4人の声を聞いてさらに元気になれた気がする。
しっかり治すために今からまた寝ようと決めた。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿
彰人くんのその頃の様子〜



白石「彰人ってさあ＿わかりやすいよね。」



彰人「なにがだよ。」



白石「Aのことになるとわかりやすいよ。」



彰人「…何言ってんだお前。」



白石「ほらー！ちょっと顔赤いじゃん！」

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