Vivid BAD SQUAD ページ14
*
待ちに待った東雲くんたちのライブの日。
ビビットストリートのステージにやって来ていた。
数多くのミュージシャンが出演するらしいのだが、東雲くんたちはその最後の出番だ。
「あー！君が噂の子だよね！」
明るい声と共に黒と青のグラデーションがかったロングヘアの子がうちの目の前にやってきた。
いかにもストリート系の道に進んでいる子だろう。
「自己紹介まだだったね。Vivid BAD SQUADの白石杏だよ！」
『東雲くんと一緒にやってる方ですね！うちは園沢Aです。』
白石「敬語じゃなくていいよ〜。杏って呼んで！前から話してみたいって思ってたんだよね！」
初めて会った筈なのに全くそんな気がしない。
というかあったことも無かったのに何故話してみたいと思ったんだろう？不思議だ。
白石「彰人と冬弥から詳しく聞いててさ。冬弥なんかAのことなんて言ってたと思う？クッキー作るのが上手いとか言ってたんだよ。面白いでしょ？」
『それは光栄だな。』
白石「そうだ！もっとお話したいからこのイベントの後、WEEKEND GARAGEに来てよ！多分彰人達も来るからさ。」
杏ちゃんは一方的にうちに喋った後、どこかへ行ってしまった。…嵐のような子だな。でもいい子そうだ。
そしてライブが始まった。
最初からとても激しい演奏が続き、どの出演者の演奏も迫力のあるものだった。
あっという間に最後の出演者。東雲くん達だ。
4人の歌声とダンス。
どれをとっても素晴らしいものだった。
バランスがいいチームなんだろう。
『…かっこいい。』
思わずそう呟くほどに。
ライブの途中で東雲くんと目が合った気がする。
口パクでかっこいいよと伝える。
きっとわからないと思うから。
伝わってないはずなのに何故か少しフッと微笑んだ。
もしかしてわかったのだろうか。
東雲くんって周りをよく見てるんだなあ。
＿＿＿＿＿＿＿
ライブ後〜
彰人「お前、口パクで俺にかっこいいって言っただろ。」
開口一番にそう言う彼。やっぱりバレてたのか。
『かっこよかった。一番輝いてた。』
彰人「…はぁ。お前のそーいうとこだよ。バーカ。」
うちから顔を逸らし頬をつねられる。
…耳が赤い気がする。
『ねえひたいんだけど。はなして！』
彰人「お前が悪い。離さねぇよ。」
そのまま頬をつねられ続ける。
はやく離してくれないかなあと考えながら東雲くんを見つめた。
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みお(プロフ) - コメント失礼します。こはねちゃんは冬弥くんのこと青柳くん呼びですよ。 (2022年4月7日 19時) (
レス) @page27 id: 861da81337 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 続きを…続きをお恵みください…！！最高です！ (2022年3月20日 0時) (レス) @page27 id: d75c322bc5 (このIDを非表示/違反報告)
さつまいも - コメント失礼します！何というか、ドストライクです…（語彙力）文の区切り方や言葉選びで雰囲気が伝わってきてとても読みやすいので一瞬で読み終わってしまいましたw更新頑張ってください！（主人公ちゃんと同じテストの点で運命を感じた…）長々失礼しました (2021年11月28日 22時) (レス) @page21 id: 65bc4a3600 (このIDを非表示/違反報告)
milky*(プロフ) - ぴのさん» 心温かいコメントありがとうございます！その言葉がとても励みになります…！私なりのペースで更新していくのでよろしくお願いします！ (2021年7月21日 0時) (レス) id: 57a5bc1702 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの - とっても面白くて一気に読んでしまいました！！更新ほんとに楽しみにしています！！ (2021年7月20日 23時) (レス) id: 175a7d62d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milky* | 作成日時：2021年7月16日 22時
