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貴方side


意識が逸れたかと思えば逸れていなかったようで

優「で?さっきのは誤魔化しで聞いたけど本当は違うんでしょ?」


ウッ

貴「やっぱ分かっちゃう…?」

優「分かりますねぇ」



"何年一緒にいると思ってるの"



と何食わぬ顔で言う優実


ですよね


このまま一人で考え込むのも良くないしな。優実だったら話してもいいか



貴「…話すから聞いてくれる?」

優「ん、聞くよ」




私は今日の朝の出来事を話した







とりあえず第一声は



優「はァァ?!?!離婚届けを出された?!」

貴「ちょ、しー!!声大きいよ!」

優「いやいやいや!え?!ちょっと包帯締めてくるは」


拳をポキポキ鳴らしながら席を立とうとする


流石マフィアの嫁!


貴「じゃなくて!待って待って!」

優「いーや待たない!こんな素敵な嫁もらっといて鬱陶しいだァ?!巫山戯んな!」


ダンッ!と机を殴る

皆こっち見てますよ!



荒れてる彼女を何とか宥め席に座らせた


貴「ま、まぁ私も執拗かった所もあるし付き合いも入れれば五年も一緒にいるのに分からなかった私が悪いし」

優「いやでも、愛夏は太宰さんの事思ってやってた訳でしょ?」

貴「そうなんだけどさぁ。彼にとってはほっといて欲しかったのかなって(笑)」



私がそう言って笑うと優実は悲しそうな顔をした

優実には本当に世話になるなと何時も思う

恋愛の相談も結婚が決まった時も。今だって離婚の事について相談にのってもらって有難い他ない


貴「ごめんね!折角会えたのにこんな話で」

優「無理に笑わなくて良いよ。愛夏は悪くない」

貴「うんっ。ありがと。とりあえずもう一回話す」


零れそうな涙を指で拭って言う


優「うん。そうしな。何かあr」


ピコン


優実の携帯(スマホ)が鳴った


優「大事な話してるのに誰よ……」


少しの沈黙。中原クンかな?


貴「中原クンでしょ?行きなよ」


優「え、何で」

貴「何年一緒にいると思ってるのよ」



ふふん、と得意げに笑ってみせるとごめんと言った後遠慮なく連絡してと言って席を立った



パタパタと急いで行く姿は大好きな人の元へ行く女の子そのもので少しいいなと思ってしまう





貴「さて、私も帰りますか」



お会計を済ませてまだ治は帰ってないであろう家に向かって足を進めた





でも、それがいけなかった

さ→←く



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星桜(プロフ) - 魁夢-kaimu-さん» そう言っていただけで嬉しいです!ありがとうございます! (2019年5月28日 11時) (レス) id: 1dea27dd79 (このIDを非表示/違反報告)
魁夢-kaimu- - もうなんか、太宰さんが帰ってきたところでもう涙が止まらなかったです!続編も読ませていたたきます! (2019年5月28日 1時) (レス) id: 6c2b3e4a08 (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)さん» ありがとうございます!続編もご期待に添えられるよう頑張ります (2019年5月11日 12時) (レス) id: 1dea27dd79 (このIDを非表示/違反報告)
カゲロウ(白ヰ迷ヰ戌)(プロフ) - 凄かったです!(語彙力……)感動で涙が溢れました!続編楽しみにしてますね!お体に気をつけて! (2019年5月11日 9時) (レス) id: 26ee7c4c14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星桜 | 作成日時:2019年5月7日 21時

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