人類最強さんは私に冷たい 3 (ページ43)

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まっすぐなページ43

午後にでも班の訓練に顔を出そうと思ったがあいにく溜まっていた書類を自室に帰ったから思い出した

｢はぁ…。次の壁外調査迄には終わらせないと…｣

ﾁﾗｯとカレンダーを見てもう一度ため息を着く

｢絶対終わらないな｣

ｺﾝｺﾝｺﾝｯ

｢どうぞ｣

入ってきた人物はオーエンだった

｢どした？｣

オ｢あ、あの！お時間できた時でいいので対人格闘の相手をお願いしたくて…｣

｢え、あー｣

オ｢む、難しいでしょうか？｣

｢いや、相手すんのはいいんだけど前科があってね…。皆から半分止められているんだけど…｣

オ｢俺は構いません！｣

そう言われては断れない

断れないので…

｢書類を放棄してやってきた｣

ダ｢サラさんが溜めるなんて珍しいですね｣

｢ここの所忙しかったからね…｣

ラ｢オーエン、気をつけろよ。ウチの隊長マジでやべぇから｣

ヤベェって何よ。

｢先にラドルが先輩としてお手本見せとく？｣

準備運動をしながら得意気に笑ってみせるとﾌﾞﾝﾌﾞﾝと首を振った

ラ｢おぉぉれは、大丈夫です！｣

ル｢あの時のラドル、顔面やばかったもんね｣

オ｢ど、どんな技を掛けたんだ…｣

｢ま、ちょっと掛かりどころが悪かっただけだよ。今回は大丈夫！なはず｣

ｺﾞｸﾘと唾を飲み込んで私と距離をとるオーエン

さて、君の実力どんなものかな？

ダ｢始めっ！｣

ﾀﾞｯ

オ｢っ！？｣

｢いい俊敏。でもこっちは？！｣

ｶﾞｯ

ﾄﾞｽｯ

ル｢あぁサラ隊長、完全にスイッチ入ってる｣

ラ｢オーエン、大丈夫でしょうか…｣

ル｢一回、隊長にボコられろ｣

ダ｢それってルーカスさんの願いですよね｣

オ｢ﾊｧｯ…ﾊｧｯ…。すげぇな…｣ﾎﾞｿｯ

｢もう降参する？｣

オ｢い、いえ！まだやれます！｣

ﾄﾞｽｯ

｢おっと。なかなかいい蹴りだ。でも！｣

ｶﾞｯ

ﾀﾞﾝｯ

｢ちょっと脇が甘いな｣

オーエンを投げ飛ばして決着がつく

オ｢ﾊｧｯ…手も足も出なかった｣

ラ｢大丈夫か〜？｣

｢そんな気絶するほどやってないって｣

ル｢こんなんでへこたれてたら特攻班でやっていけないぞ｣

ﾂﾝﾂﾝとつつかれるオーエン

オ｢いえ、大丈夫です！ただ、すごいなと思って｣

｢オーエンも筋はなかなかいいわ。後は最適解を編み出せるようになる事ね｣