人類最強さんは私に冷たい 3 (ページ37)

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まっすぐなページ37

戴冠式は滞りなく進み王冠は真の王へと戻った

｢父様、母様、兄様、私やってみせるからね。きっと、喜んでいるよね｣

後ろに控えながら天を仰ぐと綺麗な青空

ヒ｢サラ？終わったよ？｣

｢ﾊｯ！す、すみません！｣

ヒ｢ﾌﾌｯ。ほら、今度は会食だからその服脱いで！着替えましょ！私が用意したのがあるから｣

ｸﾞｲｸﾞｲと背中を押されて連れて行かれる

｢え、あ、いや！私、自分のありますっ｣

ヒ｢いいのいいの！まぁ厳密に言うと私は手配しただけであってお願いされたのは別の人だけど｣

別の人？誰だろ…

とにかく！と言って部屋に押し込まれて後は会場で！といなくなる

｢ヒ、ヒストリア様っ｣

ﾊﾞﾀﾝｯ

嵐のような御方だ…

仕方ないと思い部屋を見渡すと一着のドレス

｢うっわぁ…凄いなこれ。生地なんて一級品に近いしグリッターのラインがすごい綺麗。これ私、ドレスに着られない？｣

ブツブツ言っていると侍女達が入ってきて身ぐるみ剥がされる

髪も結い直されてあっという間に着替えが終わる

｢おぉ〜！私が私じゃないみたいだっ！｣

鏡に張り付いていると咳払いをされる

どうやら会場に案内されるみたいだ

ヒールの音を鳴らしながら春の間までやってくる

ﾓﾌﾞ｢お名前をお呼びしたらお入りください｣

｢わかりました｣

き、緊張するっ。いつもは家族と入場していたから一人は初めてだ

ﾓﾌﾞ｢それでは、レストアット公爵家ご令嬢がご到着致しました｣

ｷﾞｨｨ

ドアマンが扉を開けてくれて中に入る

周りからは拍手が湧き一礼する

ﾓﾌﾞ｢お席はこちらです｣

案内された先に向かうとそこに居たのは

ｴﾙ｢やぁサラ。いや、ここではレストアット嬢と読んで方がいいかい？｣

リ｢ドレス、ピッタリだな。ヒストリアに頼んで正解だった｣

｢エルヴィンにリヴァイ…。その呼び方はやめて…。なんかむず痒い。ドレス、リヴァイが選んでくれたの？｣

リ｢あぁ。たまたま、街に出た時にお前の瞳の色と同じ生地があったからな。ヒストリアに頼んで王都御用達の仕立て屋に出したんだ｣

何事もなく言っているが一体いくらしたんだか…

ｴﾙ｢リヴァイなんてできるのが楽しみすぎて毎日ソワソワしてたんだぞ？｣

リ｢おい、俺はソワソワなんてしてねぇ…｣

｢ﾌﾌｯ。ありがとうリヴァイ！｣

リヴァイはこちらを見たあと短く返事をした