人類最強さんは私に冷たい 3 (ページ36)

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まっすぐなページ36

王城に到着するとまず玉座の間へ通された

｢女王陛下、サラ·レストアットただ今到着致しました｣

中からは幼さは残るものの凛とした声が響いた

｢失礼致します｣

入室すると中の雰囲気は少し変わっていた

香の匂いもあの変態陛下のような甘ったるい物ではなく少しスッキリとした香りだ

女王陛下の前まで行き跪く

ヒ｢この間ぶりね｣

｢ご挨拶が遅くなって申し訳ありません｣

ヒ｢いいのよ！リヴァイ兵長とはゆっくりできたかしら？｣

｢はい、お心遣い感謝致します｣

ﾄﾞｷﾄﾞｷと心臓の音がうるさい。凄く緊張する。偽物の王も緊張はしたがそれ以上だ。

人の上に立つ者としてのオーラを感じる

ヒ｢ﾌﾌｯ…。サラさんに敬語使われると何か落ち着かないな。二人の時は普通に話して？｣

｢え、いやっ｣

ヒ｢不敬にはしないよ｣

そう言ってもう一度笑う

｢では、二人の時はそうさせてもらいます…｣

ヒ｢それで、本題なのだけれど…｣

きた…

王城へ戻るか側近としては仕えないか…

ヒ｢いくつかあるけれどまず一つ目、貴方にはこのまま私の側近として仕えてもらいます｣

｢あ、ありがとうございますっ！｣

ヒ｢ﾌﾌｯ…でも、調査兵団からも申し出が来ていてね？私はサラをあげるつもりはなかったんだけど今まで一緒に兵士としてやってきて調査兵団にはあなたが必要だと考えているわ｣

｢と、言いますと…？｣

ヒ｢私の呼び出しがあった時は必ず此方に戻ってきてほしい。大事な会合とかそうゆう時に｣

｢ヒストリア様のお決めになった事ならそれに従うまでです｣

正直言うと嬉しい。仕事の負担は今以上になるだろうがそこはやってのけてみせる

ヒ｢二つ目は貴方に正式に公爵家の階級と領地を戻すわ。今まで生家に戻れていなかったでしょう？｣

｢本当ですか？｣

ヒ｢えぇ。これまでのレストアット家への無礼は取り消せないけど、貴方にはきちんと今まであったものを返してあげたいの｣

｢身に余る光栄ですっ｣

やっと、やっとだ。ヒストリア様に言われなかったとしてもダメ元で生家の所有権を変換できないか交渉しようと思っていたのだ

ヒ｢話は以上よ。これからよろしく｣

｢はい！宜しくお願い致しますっ｣