人類最強さんは私に冷たい 3 (ページ35)

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まっすぐなページ35

戴冠式当日

｢さて、こんな感じていいかな｣

姿鏡の前でくるりと周り身なりをチェックする

一応洗濯しといて良かった。あのオヤジの臭い香水つけたまんま女王陛下に会うわけにもいかないしね

髪を結い上げながら考え事をしていると後ろから声がかかった

？｢おい、何も言わずに先に行くのか？｣

｢うっわぁ！びっくりしたぁ…。ノックしてよリヴァイ…｣

リ｢何度もした｣

｢え、気づかなかった…。ごめん｣

部屋に入ってくると私の前まで来て上から下まで見られる

リ｢…｣

｢な、なに｣

リ｢いや、なんでもねぇ。それよりこんな朝早くから行くのか？｣

｢まぁ一応ね。色々準備とかもあるだろうし。よし！｣

どう？と結い上がった髪を見せて笑う

リ｢ｯ！あぁ、悪くない｣

｢リヴァイって良い時絶対そう言うよね｣

リ｢うるせぇ｣

｢リヴァイもそのシャツよく似合ってるよ｣

リヴァイが着ているシャツはいつもの白ではなく黒いシャツで襟元には金糸の刺繍が施してあった

リ｢いつもと違って落ち着かねぇが今日ぐらいは仕方ないな｣

ｸｲｯと襟元を触る

｢私とお揃いだね！色は違うけど！｣ﾌﾌｯ

リ｢お前、今日はやけに笑うな｣

｢失礼な！私はいつでもにこにこしてるよ｣

リ｢いつもは気持ちわりぃな｣

｢はぁ？！ﾝﾑｯ｣

大きな声を出した途端リヴァイに口を塞がれる

｢…っいきなり何するの！｣

リ｢静かにしねぇと他の奴ら起きるだろ｣

ぐぬぬ…

｢リヴァイって隙ないよね。ムカつく｣

リ｢好きな奴の前では格好良くいたいのが男だ。おら、そろそろ行くだろ？｣

｢好きな奴…。う、うん！もう行く！｣

部屋を出ようとするリヴァイの後を追って厩に向かった

｢ブラン、今日は初仕事だね。一緒に頑張ろう！｣

昨日の内に仕上げては置いたがもう一度念入りにブラシを掛けていく

鬣や尾は綺麗に編み込んで王家の紋章が入った腰掛を着けて完成だ

リ｢ほぅ、馬も着飾んのか｣

｢まぁね。よし、エルヴィン達に何も言わないで行くのは後で怒られそうだけどもう行くね｣

リ｢あぁ、また後で｣

跨る前にリヴァイを引き寄せて私からキスをする

リ｢っ？！｣

｢じゃ、じゃあねー！｣

光の速さで跨り颯爽と駆けた

ちなみに後ろでリヴァイが何か言っていたが

色んな意味で後で痛い目見るだろうな…