人類最強さんは私に冷たい 3 (ページ20)

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まっすぐなページ20

リヴァイから離れ先頭に立つ者へと足を向ける

｢ヒストリア様っ。いいえ、女王陛下が正しいですね。遅くなり申し訳ありません｣

ヒ｢そ、そんな！サラさん、やめてください！｣

私が膝まづいて礼をすると何故かアワアワとされる

陛｢貴様っ！裏切るつもりか！｣

｢裏切るっ？…私は本当の主につくだけです｣

落ちていた剣を拾い上げ鞘に戻す

臣｢くそぉ！お前ら！ここにいる全員消せ！！｣

その合図とともに王に加担していたであろう兵士がこちらに向かってくる

リ｢ﾁｯ…結局こうなるなら最初っから強行突破にしとけば良かったんだ！｣

ｴﾙ｢色々話してくれたんだ。此方にいい情報が入ったと思えば安いもんだろう？｣

ハ｢やぁーと私の出番か！君達、気絶させるだけどからね！｣

後ろのエレン達に声をかけて一斉に立ち向かう

ヒ｢サラ…｣

｢！はい、陛下｣

ヒ｢お願いできる？｣

｢仰せのままに｣

くるりと敵に向き直り剣を抜く

正直言うと今にも倒れそうだ

でも、本当の王に。この方に仕えられて求められたらそんなものは関係ない

｢レストアットの名に恥じぬ仕事をしてみせますよっ｣

まぁ結局、元の王に加担していた者達は皆捕らえられた

処分は…言うまでもないだろう

｢ﾊｧｯﾊｧｯ…。終わった？｣

ｸﾞﾗﾘ

剣が手から離れて身体が倒れるのが分かった

今日、何回倒れるんだろ私

が、いつまでたっても痛みは来なくて代わりによく知っている安心する香りがした

リ｢おい！しっかりしろ！無理しやがって！｣

｢リヴァイ？｣

リ｢あぁ俺だ｣

ハ｢サラ！大丈夫？見るからに盛られた薬は惚れ薬って所か｣

ﾁﾗｯとリヴァイを見るハンジ

ｴﾙ｢…しかたない、先に二人で戻りなさい｣

｢え、でも｣

リ｢あぁ、悪いな。そうさせてもらう｣

ﾋｮｲっと抱き直して立ち上がるリヴァイ

｢ま、待って私！｣

ヒ｢サラさん、また本部で｣

ふわりと笑みを浮かべて手を振ってくれたヒストリアに無礼ではあるだろうが頷き返した

リ｢もう行くぞ｣

真剣な顔で言うとそのまま王城を後にした