人類最強さんは私に冷たい 3 (ページ15)

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まっすぐなページ15

凛とした声がすると憲兵はピタリと止まった

｢何をしているのか聞いているのだけれど。貴方達の耳は飾りなのかしら？｣

ﾓﾌﾞ兵1｢も、申し訳ありません！｣

｢ﾊｧ…。その方達は私のお客様よ無礼はやめてくれる？｣

ﾓﾌﾞ兵2｢し、しかしサラ様何も言伝を頂いておりませんので通すわけにわっ｣

｢聞こえなかった？私のお客様よ。そもそも貴方達なんかに面会の言伝なんて降りないでしょう。下がりなさい｣

自身より背の高い憲兵達を見下すように睨みつけると悔しそうに下がり始める

憲兵がいなくなったのを確認するとくるりとこちらに向き直った

｢お待ちしておりました。エルヴィン団長、リヴァイ兵士長、先程の御無礼申し訳ありません。どうぞ此方へ｣

ｴﾙ｢構わないよ。出迎えありがとう｣

｢いえ、仕事ですので｣

俺達を見つめる碧の瞳にいつもの光はなかった

要するに極力喋るなと

リ｢おい、エルヴィンこんなんだがいいのか？｣ｺｿｯ

ｴﾙ｢様子を見よう。私達も王城の決まり事は浅くしか知らない。深堀して作戦を失敗するわけにはいかないだろう？｣

俺達の前を歩くサラはいつもの兵服と違い白地に金糸の刺繍が入った仕立てのいいであろう服と鈴の髪飾り、耳飾りを身につけ右の腰には剣が下がっていた

コイツ、左利きだったのか…

ｺﾂｺﾂｯと足早に歩きどこかへ向かっていく

何も喋らないサラに痺れを切らしてエルヴィンには悪いが話しかけた

リ｢おい、どこへ向かっている｣

｢玉座の間です。本日のお茶会はそこで行う予定なので。ですが…｣

ｸﾞｲｯ

ｴﾙ/リ｢っ！｣

リ｢おい！何すんﾑｸﾞｯ｣

｢静かにしてっ！つけられてるの！｣

少しするとﾊﾞﾀﾊﾞﾀｯと背後から音がして何かを探すような音がする

ｴﾙ｢なるほど。どうにか私達を遅らせてイチャモンでもつけようって所かな？｣

｢ご名答。さっきの検問もそれよ。ギリギリ間に合ってよかった。どうにもあの変態陛下が離してくれなくてね｣

リ｢お前っ｣

｢リヴァイが思っているようなことは何もしてないわ｣

その言葉に胸をなでおろした

あ？どう考えたって十七のコイツは色々ハジメテ、だろ？

それなら尚更己が乱してぇと思うのは普通のことなんじゃねぇか？

ｴﾙ｢数日しか無かったが何か手がかりは見つかったか？｣

エルヴィンがそう問うと碧がキラリと光った

リヴァイside end