人類最強さんは私に冷たい 3 (ページ14)

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まっすぐなページ14

リヴァイside

書類仕事や作戦の立案などをしていたらあっという間に週末になった

リ｢ﾁｯ…いつもの兵服じゃダメなのか｣

ｴﾙ｢一応、陛下に会う手前正装はしないといけないんだ。我慢してくれ｣

ハ｢リヴァイは相変わらず正装嫌いだねぇ｣

リ｢俺は堅っ苦しいのは好きじゃねぇ｣

ハ｢の割にはクラバットはするんだね？｣

リ｢ほっとけ｣

クソメガネと軽く言い合いをしているとエルヴィンが時計を見てから立ち上がった

ｴﾙ｢そろそろ時間だ行くぞ｣

モブリットに馬車を出してもらいそれに乗り込む

ナ｢サラの事、頼んだよ｣

ﾐｹ｢気をつけてな｣

ハ｢それじゃあ作戦通りに。また後でね二人とも｣

ｴﾙ｢あぁ、行ってくる。モブリット出してくれ｣

モ｢はい！｣

ﾊﾟﾁﾝｯと音がして馬が走り出す

約束の時間は十四時

王都まで三、四十分って所か

リ｢おい、エルヴィン。本当に大丈夫なのか？｣

ｴﾙ｢問題ない。話は通してある。後は、サラが何処まで辿り着いているかだ｣

リ｢無茶してねぇといいがな｣

会話はそれきりで静かな時間を過ごした

暫くすると景色が変わり門の前で馬車が止まる

リ｢着いたようだな｣

ｴﾙ｢あぁ、リヴァイ何があってもこちらの流れになるまではサラに手を出すなよ｣

リ｢はっ、約束は出来ねぇな。まぁ善処くらいはする｣

ｴﾙ｢頼むぞ…｣

モブリットは一度兵舎に戻るため帰路について行った

ｴﾙ｢とにかくまずは王城へ入ろう｣

リ｢あぁ｣

エルヴィンの少し後ろを歩き当城の手続きをしに憲兵の役所へ顔を出すと思ってもいないことが起こった

ﾓﾌﾞ兵｢申し訳ありません。お話は伺っていないのですが…｣

は？

ｴﾙ｢…。陛下からの状も頂いているのだがそれでもダメか？｣

ﾓﾌﾞ兵｢臣下殿からも伝達が降りてきておりませんしお通しするわけには…｣

リ｢おい、エルヴィンどういう事だ｣

ｴﾙ｢分からない。が、どうやら品定めは始まっているようだな｣

ﾓﾌﾞ兵｢団長と兵士長殿に御足労頂いたのは大変恐縮ですが今日のところはお引き取りを…｣

そこまで言うと三人ほどの憲兵に挟まれる

リ｢これは、ヤベぇんじゃないか？｣

ｴﾙ｢どう切り抜けようか…｣

ｼﾞﾘｯと近づき少しずつ正門へと押し出される

その時だった

ﾁﾘﾝｯ

小さな鈴の音が鳴った後に今一番会いたくて仕方ねぇ奴の声が聞こえた

｢何をしているの？｣