人類最強さんは私に冷たい 3 (ページ13)

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まっすぐなページ13

｢はっ！今何時だ？！｣

時計を見ると夜の二十二時。案外眠っていたようだがさほど支障はないだろう

｢さて、行動開始としますか。まずは裏道などの確認だな。時間が余れば王家の書庫に行くか｣

軽く身支度をして部屋から出る

憲兵の見回りが巡回しているようだか正直言ってアイツらの見回りはただの散歩だ

｢そんなんでよく務まるな…｣

なんて思いながら懐から地図を取りだし一つ一つ道や部屋を確認していく

｢当初の造りのままだな。特に変わったところは無さそうだ｣

全ての場所を確認し終えて懐中時計を確認するとあれから一時間半程が経過していた

｢書庫にも行ってみるか｣

そう思い足を運ぼうとした時ｶﾂﾝｯと誰かの足音がした

｢っ！｣

ｻｯと柱と壁の間に身を隠す

どうやら憲兵の上官達のようだ

憲1｢いやぁ、まさかレストアット家が側近に戻ってくるなんて陛下は何をお考えなんだろうな｣

憲2｢おい、あんまりベラベラ喋るなよ。誰が聞いてるか分からねぇ｣

そうそう。私とかね

憲1｢わかってるってぇ！でも、あの噂本当になのか？｣

噂？

憲2｢あ？あぁ、今の王が本物ではないって話か？俺も聞いた話だが噂は本当みたいだぞ。民衆はそんなん知らずに今の王を称えてんだ笑っちまうよな！｣

は？王が本物ではない？ちょっと待って頭が追いつかない

そんなこと有り得るの？もしかして、父はこの事を知ってしまったから殺された？

私が考え込んでいる間に憲兵は行ってしまったようであたりは静かになる

｢…。でも、王政の秘密について欲しい情報は手に入った。後は証拠だけね。書庫に急ごう｣

辺りを警戒しながら書庫へと急いだ

書庫に着くと特に人影はなく簡単に入ることが出来た

王家のみが閲覧出来る棚があるはず…

｢あった｣

鍵は何重にもかけられているがこんなもの朝飯前だ

｢私を舐めるなよ…｣

ｶﾁｬｶﾁｬと持ってきていたピンで鍵を探り解錠する

中にはこれまでの歴代の王や歴史等が書かれておりめぼしい物はなかった

やはり別の場所に隠してあるのか？

そう思った時棚の底が浅いことに気づいた

｢ん？下にもあるのか？｣

底を触っているとｶﾞｺｯと音がして底が外れる

｢なにかの日記か？｣

パラパラと中をめくっているとあるところで目が止まる

｢そうゆうことかっ！｣