人類最強さんは私に冷たい 3 (ページ12)

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まっすぐなページ12

王都に到着してまず連れてこられたのは自室だった

暫くはここでの生活を余儀なくされる。部屋にあるのはベッドにクローゼット、浴室、キッチンと反逆者呼ばわりされる奴が使うには贅沢な部屋だった

ﾓﾌﾞ兵｢正装はそちらのクローゼットに入っています。着替えられたら玉座の間までお越しください｣

それだけ言って扉を締められる

｢はぁ…。気が重いなぁ。そもそも、仕えた事ないんだし粗相をしたら首が飛ぶだろうな｣

重い足取りでクローゼットの前まで行き中を確認する

中には白を基調とした服で金糸の刺繍が施してある

飾り物は小さな鈴の髪飾りと王家の紋章が入った耳飾り

｢うっわぁ。嫌味かこれは｣

この服は父や兄が着ているのをよく見た

王に仕える者として着る服だと言っていた。昔は憧れたが今となれば気が重くなる

｢サイズもピッタリ。鈴はこれでいいか。よし！｣

長くなった髪を一つにまとめ高い所で結い上げる
一束だけ編み込んで最後に鈴をつけた

｢さて、向かいますか｣

ﾁﾘﾝｯと歩くと音がなりいかにもここにいますよって言っているようなものだ

別に変なことしないっての。多分ね

｢ﾌｩ…。サラ·レストアットただいま戻りました｣

気持ちを落ち着かせるために息を吐き名を告げる

中から入るよう言われて入室する

陛｢よく来た。貴君の側近への戻り嬉しく思う｣

思ってもないことを…

｢陛下の寛大なお心に感謝致します。レストアット家の名に恥じぬよう努めさせて頂きます｣

跪き礼をする

陛｢うむ。週末にある茶会にも出席するように｣

｢御意｣

その後今日はもう何もないと言われ部屋に戻された

｢つっかれたぁ！くっそぉ、あの髭オヤジ…思ってもないことを｣

そろそろ夕時か

見回りも減る時間帯まで三時間、少し仮眠をするか

そう思いベッドに横たわる。緊張もあったのかすぐに夢の中へと落ちていった