人類最強さんは私に冷たい 3 (ページ2)

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まっすぐなページ2

リヴァイにお茶を出し一緒に持って来ていたパンも出した

｢ちょうどお昼時だしね！｣

リ｢いつもと形が違うな｣

｢そりゃ、私が焼いたからね？｣

リヴァイに出したのはいつものロールパンではなくクロワッサンだった

見た事ないのかな？

リ｢ほぅ、いつもよりバターが効いてるな｣

｢クロワッサンの特徴だね！私これ好きなんだ〜。たまに作るの｣

リ｢悪くない。茶にも合うしな｣

まったりな時間を過ごしているとリヴァイが急に立ち上がった

｢どしたの？｣

リ｢いや、他のもんも植えてんのか？｣

｢うん。奥に野菜とか果樹があるけど。見に行く？｣

リ｢あぁ｣

興味を持つなんて意外だなぁと思いながらもう一度エプロンをつけて立ち上がる

リ｢それ、いつもつけてんのか｣

｢土いじりするし汚れちゃうから一応ね。意味ない時あるけど…｣

ティルも行く？と聞くがテーブルの上で与えた胡桃を齧っている

｢ティルは行かないっぽいからほっとこう｣

リ｢いいのか？｣

｢自由に行動できるようにしてるから。元は野生だしね。窮屈な生活はストレスかと思って｣

リ｢そうか｣

こっちから行こうとリヴァイを連れて温室のさらに奥へと進む

｢ここが一番奥。たまに食堂にも出してるよ。みんな知らないだけで｣

リ｢綺麗に手入れしてんだな。頻度、どのくらいで来てんだ？｣

｢来るのは非番の時か書類整理が一段落着いた時かなぁ。あ、そうだ。はいコレ｣

エプロンのポケットから銀色のまだ綺麗な鍵を出す

リ｢どこの鍵だ｣

｢何処ってここに決まってるでしょ｣

リ｢俺は今持ってるぞ｣

｢それエルヴィンのじゃん。リヴァイにもあげるよ。好きな時に来ればいい｣

あ、人目は気をつけてね。そう言うと鍵を受け取りこちらを見る

リ｢いいのか？俺に渡して｣

｢リヴァイは荒らさないだろうしね。因みに鍵もってるのエルヴィンとリヴァイだけ。ハンジ達は自らは入れないの｣

そう、温室の鍵は私の手持ちも含めて三本。ハンジ達の入室は許可しているがエルヴィンから鍵を受け取る約束になっている

｢何か言いたそうね｣

リ｢いや、なんでもねぇ。無くさねぇようにする｣

｢ん、よろしくね。それに持ってる人増えれば管理も楽になるし｣

リ｢お前、本音はそっちじゃねぇか？｣

なんの事？と笑って中央の広間迄の道を歩き出す

が、リヴァイが着いてきていないことに気づき振り返った

リ｢…｣

｢リヴァイ？どうしたの？｣