【岩泉一】 その女、邪魔なんだけど。

邪魔　29 ページ30

.





影山)「…明日は学校どうするんスか？金曜日だしそのまま休んでも…」







貴方)「…学校は行く」






.




飛雄の家にお邪魔させてもらい…お母さんの優しさもありまた泊めさせてもらう事になった。





.




貴方)「…学校はちゃんと行くよ、いつまでもうじうじしてられないし…それに…」








.






携帯を手に取りアドレス帳から岩ちゃんの名前を削除する






.








貴方)「…岩ちゃんとは別れたしね」









.




そう…私は…岩ちゃんとは別れた








"別れよう"と言われたからただ…"分かった"と返しただけ





.






影山)「無理…しないでくださいよ」









.




心配そうに見つめる飛雄に…できるだけ笑顔で返す




.





影山)「…明日は俺が学校に迎に行きますから」






貴方)「…ぇｯ…?!ちょｯ…そんな事したら飛雄が!?」





けど私がいくら止めても飛雄は聞かなくて…







.





影山)「今日みたいになったらどうするんスか」








.




貴方)「…ｯ…?!」







.



痛い所を突かれ目を反らす




だってあまりに唐突な事なんだからどうしていいか分からない







.





貴方)「…じゃ、お…お願いします…」






影山)「聞き分けがいい先輩は嫌いじゃないッスよ」





貴方)「…っなぁ!?」







.



少し笑いながら冗談じみた事を言う飛雄に私も心が軽くなる







.







私って本当に駄目だな









逃げてばっかで1人じゃ何も出来ないｯ…









こんな気持ちになるなら最初から恋なんてするんじゃなかった









.




けどしちゃうんだよね…?









してしまうものなんだよ…きっと…









.





私明日からちゃんと笑えるかな？








皆に心配かけないかな？









.






こんなボロボロな私を皆は…どう思ってしまうの？









.






一筋の涙を流しながらベットで寝てしまった









けど飛雄はこんな私の手を眠るまでずっと…ずっと………握っててくれた。









.

邪魔　30→←邪魔　28

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す