37話 ページ11
『部屋良し、掃除よし、ドーナツ良し！』
勉強会当日、私は指差し確認をし、待機していた。先日、ヒメカちゃんが好きだと言っていたドーナツを頑張って作った。ドーナツと言っても、真ん中に穴はなく、ピンポン玉よりふたまわりほど大きいサイズで砂糖をまぶしたものだ。
これは元の世界で1度だけ母に作ってもらったものだった。本当に小さい頃の記憶だが、とても嬉しかったのを今でも覚えている。
少し昔の思い出に浸っていると玄関のチャイムが鳴った。小走りで向かえばドアの向こうには私服姿のヒメカちゃんとチーノとショッピがいた。
『いらっしゃい！』
hm「お邪魔します！」
syp「お邪魔します…めっちゃ綺麗やな。」
ci「親御さんは？」
『今日は仕事でいないんだよね。とりあえず上がって、私の部屋に連れてくよ。』
3人を自室に入れる。部屋には一人で寝るには十分すぎるくらいのベッドと、アンティーク調のタンスやロッカー、可愛らしい机がある。そして壁の殆どは本棚になっていて、ズラリと本が並んでいる。
syp「は〜、本凄。」
『ね、圧がすごいでしょ』
ci「なんか女子の部屋って感じやなぁ。普段のAからは想像できへんわ。」
何それ、どういうこと？
チーノを睨むとフハッと笑ったので、失礼な発言についての言及は諦めた。
ci「っあ〜！疲れたぁ〜！」
4人で勉強を始めること2時間。もうそろそろ集中が切れてきた。そうだ、と思い作っておいたドーナツをキッチンから持ってくる。
『息抜きに、良かったら食べて。あんまり上手に出来なかったんだけど……』
hm「えっ？えっ！？凄い！手作り！？ドーナツだ！」
おずおずとテーブルに置くと、ヒメカちゃんは目を輝かせながら大喜びした。
syp「え、すご……めっちゃ美味い」
ci「えーっ、Aお菓子作れたん！？」
2人も満足気に食べてくてた。良かったと思い胸をおろす。
hm「Aちゃん……本当にありがとうね。」
ヒメカちゃんは少し瞳を揺らし、手を握ってきた。
『友達でしょ？これくらい、当然だよ。』
思ったよりおもてなし出来たようで嬉しかった。
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むあん(プロフ) - 暁さん» ありがとうございます〜！ (7月31日 20時) (
レス) id: 6c930b7d9a (このIDを非表示/違反報告)
暁 - なるほどッ...このヒロイン...好きッ！！！！！ (7月31日 12時) (レス) @page15 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ｢まだ平和な方｣って…もしかして平和(物理)…！？続きが気になって仕方がないです…！更新楽しみに待ってます！ (6月26日 13時) (レス) @page42 id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
むあん(プロフ) - くれぴとさん» コメントありがとうございます！差別しない夢主様…素敵です😌 (5月14日 11時) (レス) id: 6c930b7d9a (このIDを非表示/違反報告)
くれぴと - 夢主ちゃん！差別をしないその志！日本人の鑑だぁ！！見習います() (2023年5月7日 10時) (レス) id: e2b452ca9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むあん | 作成日時：2023年4月8日 9時
