死のうとしたら零さんが現れた【 あんスタ 】

現れた＊５ ページ5

＊




＿＿＿＿「おい」



「っひ、って零さんか、びっくりした」


「ノックしたのに反応ね〜からこっちが驚いたぜ」


「ごめんなさい、考え事を」





急に声かけられてびっくりした。


お化けとか無理じゃないけど、ビックリさせられるのは無理。




ふぅん？なんて言いながら零さんが近寄ってくる。


え、なんで？






「ちょ、零、さん。何で寄ってくるんですか、離れてッ…」






気が付くと後ろは壁で、横には零さんの腕。




すぐ、目の前には、彼の整った顔。




もしかしなくてもこれは壁ドン？





私何されるの？


キス？キスされちゃうパターン？


ファーストキスじゃないけど！！


キスされてそのままベッド？


えっ待ってなにそれむり。


とりあえず零さんなんか言って！！！






恥ずかしさと緊張で何も言えずにいたら、

零さんは小さく笑い声をもらした。





「…え、れ、れいさん？」


「くっ、ははっ！冗談に決まってんだろ？お前おもしれぇな」




…は？



腕を壁から離して私にそう言う零さんに、拍子抜け。





「な、にそれ。一人で考えてたの馬鹿みたいじゃん！ありえな、」






ちゅ、と私の言葉を遮って、触れた唇。





「しないとも、言ってね〜けどな？」





厭らしく笑った彼。







また、顔を冷やさないといけないや。

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