現れた*2 ページ2
*
「ど、どうぞお茶デス…」
「あぁ、そんなものいいというのに」
お茶を机の上に置いて、まじまじと彼の顔を見つめた。
綺麗な赤色の目
艶のある髪の毛
細くがっしりとした体
胸に響くような甘い声
全て、あの"朔間零"だった。
__とは言っても、誰が信じられるだろうか?
つい昨日まで私の携帯画面の中にいたんだ。
私は覚えている。
初めて零さんを見た時の衝撃を。
俺様零さんを拝見した時の興奮を。
過去を知った時の悲しさを。
でも、それは全部液晶画面の中の出来事で。
触れることすらできないはずだった。
「のう、嬢ちゃん」
だけど、
「何で我輩はココに来たんじゃろう?」
彼は、今、事実目の前にいる。
「…わ、私もそれは知りたいです」
「じゃろうなぁ。うーん、どうしたものか」
「来る前の事は、覚えてないんですか…?」
「寝て起きたら嬢ちゃんの隣におったわい。寝る前に何か変な事をしたか、と問われれば何もしていないと答えるぞ」
「ですよね…」
頭のキレる零さんがわざわざ変なことをするわけない。
「まぁ、良い。こうなってしまったものは仕方がなかろう」
え、と疑問の声が漏れて出る。
「嬢ちゃん、こんな年寄りで申し訳ないが何か、お話せんか?」
少し悲しげに、零さんはそう私に言った。
何でそんな顔するんですか?なんて聞ける勇気を私は生憎持ち合わせていない。
ただただ、頷くことしかできなかった。
「我輩が思うに、きっとココに来たのはお主の気持ちが絡んでいるのであろう」
あながち、それは間違いではないのかもしれない。
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さやえんどう(プロフ) - 華蓮@常時睡眠不足/新作出したよ!さん» いえいえ!こちらこそありがとうございます♪また後日作らせていただきますね!! (2017年3月22日 17時) (レス) id: 21f01ad133 (このIDを非表示/違反報告)
華蓮@常時睡眠不足/新作出したよ!(プロフ) - さやえんどうさん» はい!ありがとうございます!その2人が推しなので取り合いが楽しみです。本当にありがとうございます。更新はゆっくりで構いませんよ。 (2017年3月22日 17時) (レス) id: e5987ae967 (このIDを非表示/違反報告)
さやえんどう(プロフ) - 華蓮@常時睡眠不足/新作出したよ!さん» 本当ですか!?ほんとにほんとに嬉しいです!!もう殴り書きみたいな感じでしたので!!笑、分かりました、更新遅くなったりするかもしれませんが頑張って書きたいと思います!!夏目くんと零さんの取り合いーみたいな感じで良いですか!?ありがとうございます!! (2017年3月22日 17時) (レス) id: 21f01ad133 (このIDを非表示/違反報告)
華蓮@常時睡眠不足/新作出したよ!(プロフ) - 作品、とても面白かったです!出来れば続編として夢主が転科してからの生活も書いてほしいです!我儘ですみません…出来ればでいいのでッ! (2017年3月22日 17時) (レス) id: e5987ae967 (このIDを非表示/違反報告)
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