行方不明28 ページ29
_No side_
買い物に行くと、日和がすぐにあちらこちらに行くので、すっかり見失ってしまった荷物持ち組。
Aが日和に連絡しようとすると、ジュンがそれを止めた。ジュン曰く、「買い物中は基本的電話に出ない」らしい。
「なら仕方ない」と諦めて2人で日和を探すことにした。2人で横並びに歩いていると、まぁ顔は良いので周りから注目を浴びる。
特にAは肌が異様に白く、指先だけ肌色、個性的な色の付け爪、特徴的な美しい髪形というマスクをしていてもわかりやすい容姿をしているのでヒソヒソと噂されている。
ジュン「Aさんねぇ……もう少し変装するとかしてくれますぅ?四方八方から視線向けられてんの……というか、俺じゃなくAさんに全部の視線が向けられてるとなると結構ツラいんですけど」
A「多分ジュンの方も見てると思うけど…。大丈夫、何かあっても守るから」
ジュン「いやそういう問題じゃ……」
ジュンは諦め状態でAにそう言った。すると、Aが静かに口を開く。
A「俺になにかする分にはいいよ、自分で対処出来るし、暴行にも慣れてる。ただ……。……俺の『家族』に手ェ出したら、生まれてきたことを後悔させる。」
明らかに殺気を含めて小さく呟くようにそう言った。
Aの指す『家族』は、元の家の話ではない。『家族同然』である日和とジュンに対して……否、凪砂や茨に対してもそうだろう。
ジュンはそれに気付き、一瞬目を見開いていた顔を笑顔にした。
そして、視線の主たちに見せつけるようにAの手を握った。自分の掌をAの掌に密着させる……所謂『恋人繋ぎ』だ。
周りのファンらしき人々が店内であると言うのに歓声を上げる。普段なら日和が目立って日和にだけ歓声が上がり、少し不快に思っていたのだが、今のジュンは少しだけ優越感を抱いていた。
Aの手を優しく、且つ離さないように掴み足早にその場を抜ける。
充分目立った。きっと日和はこの周りに来るだろう。
そう思っていると、案の定荷物を持った日和が来た。Aとジュンが恋人繋ぎをしているのを見ると、鬼の形相でこちらにやってきて、すぐにAとジュンを引き剥がした。
日和「何してるねジュンくん!」
ジュン「アンタが勝手にどっか行くからですよぉ?__俺、あの人だけは譲る気ないんで」
ジュンは挑発するように日和に耳打ちした。
165人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルナ(自称天才☆)(プロフ) - わかりました!みてみますね! (2022年8月20日 14時) (レス) id: 2c52dd1a0d (このIDを非表示/違反報告)
死柄木朧(プロフ) - ルナ(自称天才☆)さん» 一応続編で夏目くん書いてみましたがご覧になられましたか?でしたら感想とか改善点をお願いします。夏目くんストーリーで見たことないので口調が…。ご協力お願いします (2022年8月19日 21時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(自称天才☆)(プロフ) - は〜い!ありがとございます! (2022年8月18日 21時) (レス) id: 2c52dd1a0d (このIDを非表示/違反報告)
死柄木朧(プロフ) - ルナ(自称天才☆)さん» リクエストありがとうございます!まだ出てないですね!ごめんなさい!続編で出させていただきます!また何かあったらどんどんリクエストなどください! (2022年8月18日 8時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(自称天才☆)(プロフ) - こちらこそありがとうございます!リクエストなんですけど、出てたかわかんないですけど...なんかとりあえず推しが夏目なのでswitchとの交流が見たいです!よければよろしくお願いします!長文失礼しました〜 (2022年8月18日 0時) (レス) id: 2c52dd1a0d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:匿名F | 作成日時:2022年8月2日 14時