行方不明13 ページ14
＿No side＿
ジュン「言い方が悪くなるとそっすね。でも、アンタらだって＿＿否、少なくともアンタらの『両親』はAさんをモノ扱いしてたんじゃないですかぁ？」
ジュンは珍しく、楽しそうに笑っていた。まるで、欲しいものを買って貰えると喜ぶ子供のようにご機嫌で。
案の定、零は黙ってしまった。それを言われれば何も反論なんてできない。それが＿＿事実だから。
ジュン「……ほんと、最低な環境で育ってきたんですね、Aさん」
日和「うんうん、でも、もう安心だね☆」
2人が楽しそうに話していると、階段を降りる音が聞こえた。零と凛月、両親が振り返ると、少し大きな荷物を持ったAがいた。
A「……」
階段をおりると、誰にも何も言わず日和達に近付く。
日和「荷物、結構少ないんだね」
日和がまるで割れ物を扱っているように優しくAの頬を撫でる。それになんの抵抗もせず、Aは日和にされるが儘状態だった。
ジュン「荷物運びますね、Aさん♪」
ジュンがAの荷物を借りると、玄関を出てすぐそこにある車に乗せに行った。
日和「じゃ、僕達も行こうね、A♪」
日和「……壊れちゃった…？大丈夫？」
A「……日和」
手を繋いで外に連れ出そうとした日和だが、Aから返事が来なく心配していると、Aが自身の名を呼び少し安心していた。
日和「どうしたの？」
A「…俺、玲明か秀越にしか行っちゃダメ……？」
日和「ん"ｯ……ダメでは無いね。僕達はAの意見を尊重するね。逆に、何処がいいとかあるのかな？」
A「……夢ノ咲」
ボソリとAが言うと、日和や零、凛月が「はぁ！？」と声を上げた。
日和「な、なんでよりによって英智くんのいる夢ノ咲なんだね！？そんなに玲明学園嫌だったの！？」
A「……茨が、その方がいいって」
日和「………嗚呼、成程ね…。取り敢えず帰るね、もう暗いし。」
A「…うん」
日和がAの手を掴んで今度こそAを連れ出した。去り際に日和が中の全員を睨んでいたのはAは知らないが、日和が強く手を掴んでいたので、何となく日和のその気持ちを察し、黙って車に乗り込んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルナ（自称天才☆）(プロフ) - わかりました！みてみますね！ (2022年8月20日 14時) (
レス) id: 2c52dd1a0d (このIDを非表示/違反報告)
死柄木朧(プロフ) - ルナ（自称天才☆）さん» 一応続編で夏目くん書いてみましたがご覧になられましたか？でしたら感想とか改善点をお願いします。夏目くんストーリーで見たことないので口調が…。ご協力お願いします (2022年8月19日 21時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ（自称天才☆）(プロフ) - は〜い！ありがとございます！ (2022年8月18日 21時) (レス) id: 2c52dd1a0d (このIDを非表示/違反報告)
死柄木朧(プロフ) - ルナ（自称天才☆）さん» リクエストありがとうございます！まだ出てないですね！ごめんなさい！続編で出させていただきます！また何かあったらどんどんリクエストなどください！ (2022年8月18日 8時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ルナ（自称天才☆）(プロフ) - こちらこそありがとうございます！リクエストなんですけど、出てたかわかんないですけど...なんかとりあえず推しが夏目なのでswitchとの交流が見たいです！よければよろしくお願いします！長文失礼しました〜 (2022年8月18日 0時) (レス) id: 2c52dd1a0d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：匿名F | 作成日時：2022年8月2日 14時
