検索窓
今日:10 hit、昨日:5 hit、合計:15,470 hit

陸拾玖ノ再生【手紙 其ノ弐】 ページ21

君と初めて会った時、名前を初めてつけた。孤児院の皆、私に名前や渾名を付けられるのを嫌がっていたからね。



君に名を渡した時、顔が緩んでいたね。だから嬉しかったんだ。私と話していてそんな顔をしてくれる人なんて居なかったから。



感謝したかった。でも同時に謝りたかった。私は死んだ。だから……その名は遣わなくてもいいよ。私が生きている間だけでも使ってくれて、有難う。嬉しかった。



君の名前はなんだったんだい?是非私の墓を作って、その前で教えて欲しい。話したいな、色々。



墓じゃなくてもいい、簡易的なものでもなんでもいいから…孤児な私の最期の願いを聞いてくれ……。






私を、忘れないでくれ。






そして………












太宰の思い通りにならないでくれ。




君は私の












希望だよ。

漆拾ノ破壊【可笑しい】→←陸拾捌ノ破壊【手紙 其ノ壱】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
110人がお気に入り
設定タグ:文スト   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:匿名F | 作成日時:2022年3月6日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。