37話《The hope that was fulfilled》 ページ37
＿No side＿
家に帰ると、エマがいた。Aは、万次郎がまだ泣き止んでいないことを知り、万次郎を姫抱きにして「途中で会って歩いてたらウトウトし始めたから抱えてきた」と笑顔で言った。
エマは「も〜」と言ってリビングに戻って行った。
玄関に残る二人は話をしていた。万次郎を抱えたまま。
A「…大丈夫か？」
万次郎「うん…ありがとう、にぃ…。だいすき」
A「俺も好き」ﾆｺｯ
万次郎「ｯ！！///」
初めて言われた『好き』という言葉に、万次郎は顔を赤くさせた。幸いにも玄関は暗く、万次郎の顔は見えていなかった。
A「ほら、部屋戻って寝てろよ」
Aは笑顔でそう言った。
万次郎「…一緒に寝て……」
万次郎はAの服の裾を掴み、潤んだ目で言った。
A「…今日だけな」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
万次郎「！！ありがとう…にぃ」ｷﾞｭｯ
二人はAの部屋に行き、万次郎はベッドに寝転がった。
直ぐにスヤスヤと寝息を立てて寝始める万次郎に、布団を掛けて部屋を出ようとしたが、寝ている筈の万次郎に腕を掴まれ、自分の方へ引き寄せられた。
必然的に、万次郎に抱き着く形になるA。そんなAを抱き締めて、笑顔に眠る万次郎。Aは一つため息をつき、万次郎の頭を撫でた。
＿＿
エマがAの部屋に行くと、万次郎はAを抱き締めて寝ていて、Aは万次郎の頭に手を乗せたまま寝ていた。仲がいいな、と思いながら、エマは二人を起こしてリビングに戻った。
エマに起こされたAは起き上がり、隣で眠る万次郎を揺すった。
A「…万次郎起きろ…」
万次郎「…んぅ…にぃ〜？まだ寝るぅ〜」
A「お前絶対起きてるだろ…分かったら離せ」
万次郎は仕方なく起き上がり、またAに抱き着いてリビングまで連れて行ってもらった。
＿＿
数時間して、また寝る時間になった。Aが部屋に戻ろうとすると、万次郎に引き留められた。要件は、『一緒に寝て』だった。
Aは先程、『今日だけ』と言ったので、まぁいいだろうと受け入れた。次は万次郎の部屋がいいと言ったので大人しく着いていき、一緒に寝た。
万次郎「にぃ、ありがとね…俺、にぃがいて良かった…。俺のお願い、聞いてくれてありがとう。
だいすき」
万次郎はAの首にまた口を落とした。Aはピクりと反応を見せたが、抵抗せず、万次郎の頭を撫でた。
38話《He who has a rough money》→←36話《Black impulse》
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シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 反応が嬉しすぎます！ありがとうございます！リクエストあればまたお願いします！ (2021年10月29日 7時) (
レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - リクエスト応えて頂きありがとうございます🥺❤️めっちゃ嬉しいです！ニヤニヤしながら読みました！イザナにプレゼント🎁買っていたけど何買ったのかな😊 (2021年10月29日 6時) (レス) @page22 id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 了解致しました！リクエスト本当にありがとうございます！必ずそうさせて頂きますので、少々お待ちください。 (2021年10月27日 7時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
ひー(比古)(プロフ) - えっ！！ほんとですか？？いいんですか？？🤤リクエストはバジさんとか春千夜とか灰谷兄弟とかもし絡みがあったらみたいなぁーって思ってます！ (2021年10月27日 1時) (レス) id: f1c378431b (このIDを非表示/違反報告)
シガラキ(プロフ) - ひー(比古)さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません。ありがとうございます、そのように言って頂けると本当に嬉しい限りです。何か話のリクエストございましたらお願い致します。必ずお受け致します。 (2021年10月25日 21時) (レス) id: d2d08f032a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：匿名F | 作成日時：2021年10月17日 10時
