貴方はどの執事と恋をする？~5~

▼SS*2-Ryuto▲ ページ35

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◎ 龍友の場合









｢｢叩いてかぶってジャンケンポン！｣｣







ガッ！！







隼 ｢ったぁ！！？｣

A ｢勝った｣



龍友 ｢何をしてるのかな、君たちは｣









夕飯を食い終わって一番暇な時間帯。



いつもなら裕太くんとかとゲームしてるはずなのに。

今日は何故か《叩いてかぶってジャンケンポン》をしているAと隼。








A ｢数原さんもする？｣

龍友 ｢やりたいのは山々なんだけど、俺は見てるほうがいいかなー｣

A ｢やりたいのに見てたいとか矛盾｣








むすぅ、と頬を膨らませるA。








可愛い。

可愛いけどさ。








｢｢叩いてかぶってジャンケンポン！｣｣









ゴンッ！！








隼 ｢いっ……｣

A ｢隼ジャンケン弱すぎ｣









怖いから。

ガチで、Aの目怖いから。









A ｢やりがいないー｣

隼 ｢じゃあ龍友くんにやってもらえばいいじゃん｣

龍友 ｢やだよ｣








怖いもん。

怪我しそうだし。








A ｢ふん、いいもん。隼 相手して｣

隼 ｢へいへーい｣

A ｢……何その返事、やりたくないみたいに聞こえるけど｣

隼 ｢そんなことないっすよ！えぇ！｣

A ｢じゃあやろう｣

隼 ｢……はい｣








あぁ、かわいそうな隼。








つまんなさそうにしてるAに付き合ってあげる隼も。

なんだかんだ言って Aのことが好きなんだろうなぁって察する。








｢｢叩いてかぶってジャンケンポン！！｣｣




隼 ｢あ、勝った｣

A ｢負けた｣

隼 ｢とうっ！｣








ポカッ








隼 ｢くっそぉ〜｣

A ｢へへーん｣









Aが勝ちすぎて 自分が勝ったことに気づいてなかった隼は、まんまと叩くタイミングを逃し。

意地悪く ヘルメットの下からペロッと舌を出しているA。








はぁ……。

もう遠目からしてみると、こいつらすんごく仲いいんだわ。








普段



Aのベッドに潜って

Aに抱きつきながら一晩を過ごし

Aと共に目覚める日々を送っている俺でも。









羨ましい……って思うんだよね、これが。









｢｢叩いてかぶってジャンケンポンっ｣｣





A ｢おりゃあっ！｣








バシィッ！！









隼 ｢グハッ！！｣









小森隼。

とうとうアウト。









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