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しばらく聞き惚れていたら。
いつの間にか 杏香は歌うのをやめちゃってて。
A 「……バレた?」
私たちを見つけて 歌うのをやめたと思ったから。
思わずしゃがんで、隼を見る。
隼 「いや、直人さんが出てきたからだと思います」
ん?
なんでそこで 片岡先生?
直人 「いや〜、相変わらずうまいね〜」
ピアノの伴奏が終わったのと同時に
聞こえてきたのは 拍手の音。
椅子と椅子の隙間から舞台を覗き見れば
舞台袖から出てきた片岡先生が
杏香とELLYに拍手を送っているところだった。
なんで片岡先生が……。
ていうか、なんで杏香とELLYさんがここに……?
直人 「去年よりも全然うまくなってるね〜」
杏香 「いやいや〜」
直人 「これなら勝てるかもね?」
杏香 「……はいっ」
音響効果のある この講堂では
小さな声でも よく響いてしまう。
だから。
意味不明な2人の会話も 全部筒抜けで。
A 「去年って……転校してきたの今日だよね?」
隼 「のはずです」
いや、待って。
おかしい。
そういえば 最初クラスに入ってきた時も。
麻未さんとか静香さんに
久しぶり〜!って言われてたし。
……転校してきたばっかの杏香が。
私でも知らなかったあの湖の場所を
知ってるわけがないし。
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まるで、あたかも彼女が。
この学校にいたみたいな扱い。
.
涼太 「……お嬢さま?」
A 「わぁっ!!?」
おかしいぞ、これは。
と杏香と片岡先生を交合に見ていたら。
耳元で鳴り響く 子犬の声。
びっくりして振り向けば
視界いっぱいに広がる 子犬の顔。
A 「びっくりした…涼太か…」
直人 「おー!そこに誰かいるのかー!」
A 「げ」
私が叫び声をあげたせいで。
声が響く この講堂にいた片岡先生に
私の存在がバレてしまった。
直人 「お〜!Aか!」
A 「……どうも」
涼太 「……あっ!杏香さま!」
杏香 「涼太くん……?」
片岡先生に笑顔で擦り寄られている私のそばで
運命の再開を果たした!!
……とでも言うような雰囲気の2人。
え、どゆこと?
涼太、杏香とは初対面だよね?
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〇〇(プロフ) - この3章泣けました。龍友くんが夏恋ちゃんに好きだったって言ったとこを見た瞬間ぶわっと涙が出てきました・・・その後の2人の行動にも涙が出てきました。もーこの作品ドラマ化した方がいいと思う笑(真面目に←) (2016年7月31日 23時) (レス) id: 85e5e6131b (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - おっさやさやさん» そうなんです、変わってしまうかもなんですっ( 笑 )あぁ……どうしよう……まだエンディングを考えていなくて、タラタラ書き続けてしまいそうです( 笑 )ぜひ大事件の方、楽しみにしていただけたら嬉しいですっ( 笑 ) (2015年11月5日 19時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - yu1さん» たいへんお待たせしました!続編の方出来たので、ぜひ読んであげてくださいっ( 笑 ) (2015年11月5日 19時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - はーるさん» 本当にありがとうございます!!無事テスト終わりました〜!はーるさんはどうでしたか?( 笑 )続編の方出来たので、ぜひ息抜きがてらに読んであげてくださいっ( 笑 ) (2015年11月5日 19時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - もこさん» おおお!!すんごく読みたくなってきたよっ!( 笑 )大人買いするぜ〜( 笑 )教えてくれてありがとう!続編できたから、ぜひ読んでね〜! (2015年11月5日 19時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しょこら | 作成日時:2015年10月25日 2時