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己「勢いが強すぎたんですよ」








渋い顔をして、床に落ちた矢を拾い上げた直己さん。




杏香の矢が跳ね返った現場を、楓ちゃんと直己さんは見ていたらしい。









楓「確かに、あの子が放った矢は、的を掠って 壁に当たった」

己「勢いがつきすぎた矢は、そのまま壁に当たって こっちまで跳ね返ってきた」







丁寧に、ゆったりとした口調で 直己さんたちは私に説明してくれた。



そのおかげで、すぐに理解出来たけど。









決して杏香に悪気があったわけじゃない。

なのに…どうしてそんな 責めるような言い方…。








伶「とりあえず救護室 運ぶから」

岩「俺も行ってくる」

希「私もっ」








立ち尽くす私のそばでそう言い放った彼らは。






臣に 自分の首に手を回させて立ち上がった鷲尾さんに続いて。


健二郎さんを抱き上げた岩田さんや、健二郎さんを執事に持つ希ちゃんまでもが、道場を出ていってしまった。









再び静まり返る道場。









貴「…私、杏香のとこ行ってくる」









その静けさにいてもたってもいられなくなって。




ガタッ腰を上げれば、隼が私の腕をつかんで見上げてくる。








…止めようとしてるの?









隼「…俺も、行きます」

貴「え…」







だって、俺はAお嬢さまの執事だから。






そう誇らしげに笑う隼に。


胸が、じんわりと温かくなって。









己「じゃあ、市來お嬢さまのことは、Aお嬢さまに任せます」

楓「市來さんをよろしくね」

貴「…はいっ」








私に杏香を任せてくれたその気持ちに応えたくて。




私は隼の腕を掴んで、すぐさま道場を飛び出した。









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貴「…で、杏香どこにいるの?」

隼「えぇっ!? 知ってて追いかけてきたんじゃないんですかぁ!?」








素っ頓狂な声を上げる隼を連れ、いつの間にか迷子になっていた私。




学園内は想像以上に大きく、今どこにいるかすらわからない状態。









…ここ、どこだ?









エ「クレイジーブォ〜イ?」









どこの棟をさ迷ってるのかすらわからないまま、そこら辺を歩いていると。





ふと、インパクトのあるフレーズが耳に入ってきて。









貴「今の…」

隼「ELLYさんっすね」









…見つけたぁぁああッッッ!!!!









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設定タグ:GENERATIONS , E-girls , 三代目   
作品ジャンル:恋愛
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〇〇(プロフ) - この3章泣けました。龍友くんが夏恋ちゃんに好きだったって言ったとこを見た瞬間ぶわっと涙が出てきました・・・その後の2人の行動にも涙が出てきました。もーこの作品ドラマ化した方がいいと思う笑(真面目に←) (2016年7月31日 23時) (レス) id: 85e5e6131b (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - おっさやさやさん» そうなんです、変わってしまうかもなんですっ( 笑 )あぁ……どうしよう……まだエンディングを考えていなくて、タラタラ書き続けてしまいそうです( 笑 )ぜひ大事件の方、楽しみにしていただけたら嬉しいですっ( 笑 ) (2015年11月5日 19時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - yu1さん» たいへんお待たせしました!続編の方出来たので、ぜひ読んであげてくださいっ( 笑 ) (2015年11月5日 19時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - はーるさん» 本当にありがとうございます!!無事テスト終わりました〜!はーるさんはどうでしたか?( 笑 )続編の方出来たので、ぜひ息抜きがてらに読んであげてくださいっ( 笑 ) (2015年11月5日 19時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)
しょこら(プロフ) - もこさん» おおお!!すんごく読みたくなってきたよっ!( 笑 )大人買いするぜ〜( 笑 )教えてくれてありがとう!続編できたから、ぜひ読んでね〜! (2015年11月5日 19時) (レス) id: 231a26bcdf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しょこら | 作成日時:2015年10月25日 2時

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