貴方はどの執事と恋をする？~4~

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衝撃に耐えられなかった本が、上から一気に降ってきて。









その本に埋まるAと俺。

Aが怪我をしないように咄嗟に抱きしめた俺は、思いっきり本の犠牲になった。









玲｢ってぇ…｣









Aを抱きしめたまま、上に被さる本をどかして、床に寝転がる。









貴｢佐野さんっ、大丈夫っ!!?｣









それと同時に、俺の腕の中から飛び出してきたAが、俺の上に跨った。









玲｢え…｣









まさか…俺、Aに床ドンされてね…？









貴｢怪我してない…？｣









そんな俺の気持ちとは裏腹に。

心配そうに眉を下げ、俺の顔をじっと見つめるA。









やべぇ…。

俺が床ドンするつもりだったのに…。









貴｢…佐野さん？｣

玲｢…っ、｣

貴｢どうしたの？どっか痛いの？｣









やっばい。

恥ずかしい。









自分でも分かるくらい 赤くなる顔を両手で隠そうとしたら。









貴｢…顔、赤いよ？｣









耳元に置いてあったAの手が、俺の手に そっと被さった。









ひんやりとした感触。





Aの女らしい 柔らかい手が。

俺の顔にある手をそっと どかす。









指の隙間から見えたのは。

いたずらっ子な 君の笑顔。









貴｢…顔真っ赤｣

玲｢うるせっ｣

貴｢なになに、私に床ドンでもしようとしたの？｣

玲｢…っ!!｣









えっ！！

バレてるっ！？









貴｢…わかりやす〜｣

玲｢ふざけんなよ…｣

貴｢わ…っ！｣









俺の顔を見て ケラケラと笑い出すA。

その一瞬のスキをついて、秒で押し倒し 形勢逆転。









貴｢佐野、さん…っ？｣

玲｢俺のこと馬鹿にした罰ね｣









そう言って Aの細い手首を床に押し付ければ。

さっきの俺みたいに、恥ずかしそうに顔を赤らめて。









玲｢かわい｣

貴｢か、かわいくないもん…｣

玲｢そーゆーとこ可愛い｣

貴｢ち、ちがっ…｣









ぶんぶんと首を振るAのほっぺを。

手首を抑えていない方の手で ぎゅっと掴んで。









ゆっくりと 顔を近づけていく。









貴｢ひゃっ、ひゃのはん…っ？｣

玲｢いいから黙って…｣









さっき亜嵐くんと涼太くんに取られてたんだ…。









今だけ、今だけでいいから…。









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俺のものになってよ…。









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