貴方はどの執事と恋をする？~4~

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玲於side









貴｢あの、これあと どのくらい続くんですか…？｣

玲｢…知らね｣





亜嵐くんに壁ドン！

涼太くんに袖クル！





イケメン2人にキュンッ！だの ドキッ！だのを感じさせられたAを、無理やり引っ張って自分の部屋へと連れていく。





当の本人は嫌そうな顔して、もうやりたくない…とか言ってるけどさ。





玲｢Aが誰かに惚れたらじゃね？｣

貴｢それまで終わんないのっ!?｣





もーやだぁーなんて駄々をこねるA。





正直可愛い。

足バタバタさせてさ。





…けど、俺の番で絶対終わらせてみせる。

つまり、俺に惚れさせて このキュンッ！ドキッ！企画を強制終了させる。





貴｢で、何するの？｣





Aを 俺の部屋へと招き入れると、初めて見る風景に 目を丸くしながら不思議そうに首をかしげる。





…実はもう、とっくに決めてあるんだ。





玲｢テキトーにくつろいで｣

貴｢なにそれっ｣





佐野さんらしいな〜なんて笑って、部屋の隅々を捜索し始めたA。

…変なもん見つけなきゃいいけど。






そんなAを見つめながら、早く目的のアッチの方を向いてくれないかな〜と思っていると。





貴｢あぁっ！これ、私の読みたかった本！｣





ふと気づいたように、Aが部屋の壁に置かれた 背の高い本棚に小走りで近づいていく。





よしよし…。









貴｢うわぁ…これ、どこで手に入れ…｣









ドンッ！









お気に入りの本を手に取り、俺に見せようとしてきたところを、すぐさま壁ドン！









貴｢へ…？｣









目をまんまるくしながら、Aが俺を見つめてくる。









…前から知ってたんだよ。

そのシリーズの最新刊を探してたってこと。









玲｢…A｣









まんまと罠に引っかかったAの肩に手を置き、Aの耳元に置いてあった手を離…。









グラッ…。









玲｢やっべ…｣

貴｢あ…｣









Aに壁ドンをするために、体重をかけていた本棚が、俺が手を離した衝撃で こっち側へと倒れてくる。









…やばい。

これは計画外。









玲｢A！伏せろ！｣

貴｢へっ!?｣









ぼーっと突っ立ってるAを腕に閉じ込め、もう片方の手で本棚を押し戻す。









…けど。









貴｢きゃあっ！｣

玲｢うっ…｣









バサバサッ！









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