Dio Della Morte (ページ10)

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＃１０ページ10

「な…何の話かさっぱりわかんないよ！つーか、何で父さんが…！？」

全員が家光の持つ勅命に目をやる中、綱吉が声を上げた。

「門外顧問。それが家光のボンゴレでの役職だ。」

混乱のおさまらない綱吉にリボーンが家光の仕事を説明する。

「ボンゴレであってボンゴレでないもの。平常時には部外者でありながらファミリーの非常時に置いてボスに次ぐ権限を発動できる実質Ｎｏ．２だ。」
「な！？父さんがＮｏ．２！？」
「そして門外顧問は後継者選びにおいてボスと対等の決定権を持っている。つまりボンゴレリングの半分であるハーフボンゴレリングを後継者に授けられる権限だ。」

綱吉は自分の持つリングに目をやる。そのリングは歪な形をしている。

「言わなかったか？７種類あるハーフボンゴレリングはそれだけではただのカケラに過ぎねーんだ。対となる２つが揃ってはじめて後継者の証であるボンゴレリングになるんだぞ。」
「それでこんな変な形なんだ…」
「逆に言えば２つ揃わなければ後継者にはなれねーんだ。ボスと門外顧問が別々の後継者を選ぶなんて、滅多にある事じゃないけどな。」

リボーンの言葉に綱吉は息を呑む。
綱吉とXANXUSのもとに９代目からの勅命が渡される。

ボッ…

「死ぬ気の炎！？」

勅命を開くと、死ぬ気の炎が灯った。
９代目の死炎印であることでこの勅命が本物であることは誰もが理解できた。

「わっ…イタリア語で書いてある…よ、読めないよ…」
「フッ…要約するとこう書いてある。」

読めない綱吉に家光は手紙の内容を読み始めた。