Dio Della Morte (ページ8)

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＃８ページ8

声を上げたのはスクアーロとその横にいた金髪の青年。
その声に綱吉たちは混乱する。

「え…何言ってるの…？」
「演技だと…？」
『…っふふ…はははっ！』

その様子に耐えきれなくなったように笑い声を上げるA。
さらに混乱する綱吉たちにAは笑顔を見せる。

『あー、もう無理。まだわからないなんて、お前ら鈍すぎて笑いが止まらない。』
「赤井…？お前…。」

Aの言葉やヴァリアーの様子に感付いた隼人の眉間にシワが寄る。
タンッ、と地面を蹴ったAはヴァリアーのところへ立つ。

『全く…リングは奪い返したんじゃ無かったのか？』
「偽物だったのさ。」
「赤井！お前ヴァリアーだったのか！？俺達を騙してたのか！」

マーモンという赤ん坊と話していたAだったが、隼人の声に全員を見下ろす。その目は冷え切っている。

『騙す？騙すも何もマフィアかどうかも聞かれなかったしお前達の仲間だと言ったこともない。…あと、その赤井って苗字で呼ぶのやめてくれないか。私は…』

そこまで言うとAは黒い自分の髪をグッと掴み、引っ張る。
バサ…と音がしてウィッグが外れ、真紅の髪がふわりとなびいて腰まで落ちる。
Aは綱吉達の方に今度はにっこりと笑顔を向ける。しかしその目は冷え切ったままだ。

『私は正真正銘、ヴァリアーのAだ。…初めまして、沢田綱吉とその守護者達さん。』