初恋〜この気持ち、必ず伝えてみせる〜パート２

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「いいなぁ〜、このくま可愛い…」


ベタッとガラスに張り付いて、そのくまを見つめるA。


「ほしいな〜…」


「そんなに欲しけりゃやればいいじゃん。ていうかやりたくてこれ選んだんじゃねーの？」


「へっ？あ…いや、無理だよ。私クレーンゲーム超苦手なの忘れてた」


「忘れてたって…一回やれば？んなのやってみなきゃわかんねーだろ。」


「分かるよっ！」


「わかんねー。ほら、やれよ」


チャリンと、100円をゲーム機の中に入れた。


「賢人なにやってんの！？お金っ!!」


「あ？たった100円だろ」


「たったじゃないよ！100円だよ！？駄菓子屋でいっぱいおかし買えるよ！」


「ごちゃごちゃうるさい〜、いいからやってみろって」


「と、取れないからね！せっかく俺が出してやったのに〜とか言わないでね！」



言わねえっつの…


男のくせにどんだけ心狭いんだよ。



「よ、よしっ！」



ウィ〜ン……スカッ



………これまた見事な空振りで………。



「お前…マジでヘタだな。わざとか？」


「そんなわけないでしょ!!だから言ったじゃん！」


「いや、普通あそこでボタン離すか？ふつー」


「もー…だからしないって言ったのに…」


「そーだな。あそこまでヘタだったらやりたくないよなー」


「うるさーい…あーあ、欲しかったなぁ。私、あっちで飲み物買ってくる」


「…おー」





そんなに欲しいのか、これ…


よしっ。

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