ハルヒの双子の姉は遠月にいるそうで 2 【食戟のソーマ】【桜蘭高校ホスト部】

地獄の合宿10 ページ20

四宮「…傷み始めてるカリフラワーを茹でるときに“ワインビネガー”を使ったんだろ？」

四宮「漂白作用のあるビネガーでキレイな色を保って下味にもビネガーを使うことでカリフラワーの甘みを引き立てている、野菜の甘みとビネガーのわずかな酸味が絶妙にマッチした味になってるな」

恵「な…なのにどうして」

四宮「誰がルセットを変えていいといった？」

四宮「このメニューは各野菜の甘みが作り上げるハーモニーを楽しむものだ、ルセットの中に“酸味を活かす”なんて文言が一か所でもあったか？」

四宮「お前が作ったのはもはや全く別の料理…課題に沿わない品を出せば当然失格、納得したか？」

創真「納得いないっすね!!それは不可抗力ってやつでしょ！鮮度の落ち始めてる食材が混じってたんだから！」

創真「だいたい俺らは先輩たちの従業員として扱われるわけでしょ、なら食材管理はトップである四宮先輩にあるはず、そこんとこ「料理長」として落ち度があるんじゃ」

バンッ

四宮「ガキが…誰に向かって口利いてんだ、あ？」

四宮「わかってないようだから教えてやる…状態の悪いカリフラワーはわざと混ぜた、合格者を絞るためにな」

恵「!!」

ザワザワ

四宮「カリフラワーは酸化しやすい、傷みやすい、調理しづらいの三拍子揃った野菜の中でも最も気を遣う食材の一つだ」

四宮「冷静さを失いその目利きを怠った間抜けはもれなく失格にした、出遅れていいものを確保できないノロマもな」

創真「だからぁ…！田所はその遅れをカバーするために創意工夫して対応を」

四宮「料理長ほ俺だ…俺が創ったルセットに手を加えることが下っ端に許されるわけねぇだろ！」

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