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# 待ち合わせ ページ10

「いらっしゃいませ」





きょろきょろしていたら

侑李がこっちをみてぶんぶん手を振っていた






『あ!あの人と待ち合わせです!』







店員さんにそう告げ、


侑李のとこへと向かった。




…と思ったら




引っ張られた腕。







『…え』





大貴「…山本さん、ですよね?」






振り返ると

さっきわたしがみていた
同じ制服をきた男子高校生。




え、あれ、この人…




『…有岡くん?』




大貴「…っっ!!!!」





『有岡くんだよね???』




大貴「そっ、そう!!!有岡大貴です!!!」




『やっぱり!


修学旅行の時はほんと助かったよ』





隣のクラスの有岡大貴くん。




去年の夏に行われた修学旅行。

沖縄で海にみんなと入った時に
急に波が来て溺れかけたわたしを
助けてくれた。



そのときは
名前も、面識もなにもなかった。



砂浜に辿り着いた時に
優しく声をかけてくれて、
そのあとお互いに自己紹介して
あれが有岡くんと話すのは最初で最後だと思ってた。





有岡「…よかった、



てっきり俺のこと忘れてるかと思った」



『忘れるわけないよ!

だって有岡くんは命の恩人だもんっ』






大貴「そんな大袈裟な(笑)」





『だってあの時、
有岡くんが助けてくれなかったら



わたし溺れ死んでたもん』




大貴「あの時、


山本さんだったから
咄嗟に身体が動いたんだよ」



『…え?』





大貴「あっ、…いや、なんでもない!!」





…耳が赤くなってる




いや、きのせいかな





と思ってたら
鋭く感じる視線


『…あ』



振り向いて侑李がいるとこに目を向けると



すごくふて腐れた顔でこっちを睨みつけてた








『わあああああ、』









かわいい顔して
怒ったら最強に怖いんだから。






『やっっばい!!!!



友達待たせてるから!
じゃあね、有岡くん!!!』





大貴「えっ、あ、うんっ、!」





涼介「……、



友達って…男かよ」





大貴「…まさかね、







彼氏…とかじゃないよね」

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作者名:わたあめ | 作成日時:2017年5月20日 1時

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