原石さんたちの病系短編集 part２

田中樹　　『食欲不振』 ページ25

さーきさんリクエスト
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まことに勝手ながら、今回のお話は田中聖さんが逮捕された時のお話にしようと思っております。けして、田中聖さんを馬鹿にしている訳ではありませんが、お話の構成上そうせざる負えませんので皆さんのご理解、よろしくお願いします。また、リクエストをいただいたさーきさんがもし、『こんなお話を望んでなかった』と思う場合は遠慮せずに言ってください。すぐに変更します。
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【高地】



今日はレッスンの予定だった。




レッスン自体は行ったんだけど、いつものメンバーじゃない、５人で。




今日は樹が来なかった。




でも、ただ事ではないことを知ってるからこそ樹に連絡は入れていなくて。




だからこそ、今日はいつもよりも五人の空気が重い。




いつもなら楽しいはずのレッスンも今日ばかりは全く楽しめずにいた。




そのきっかけは朝の衝撃的なニュース。




それは誰もが知っている。




だけど、誰一人メンバーはそのことについては誰も触れなかった。




もちろん、樹が休んだ理由についても。




誰かが言わなくても分かっていたから。




ジェシー「....俺、今日、樹ん家寄ろうかな。」




慎太郎「....いや、やめた方が良いと思う。樹もきっと一人になりたいんじゃないかな。」




ジェシー「....そうだね。」




なんて、皆も目の前に立ちはだかった壁にぶち当たるんだ。

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