原石さんたちの病系短編集 part２

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【北斗】




あの焼肉屋での一件から数日後。




相変わらず、高地と俺の関係は悪いまま。




それでも、ライブの日は変えられる訳でもないから今日もいつもと同じようにライブ前の楽屋で過ごしていた。





高地「あー、疲れた。」




さっきまで、振りの確認をしていた高地が着替えようと服を脱いだ時だった。




ふと、俺が高地に目を向けると全身に衝撃が走った。




北斗「高地、」




思わず声を掛けてしまうくらい、高地の体は細くて前までは割れていた腹筋も皮に変わっていて、もう骨が見えるほど。




北斗「高地、お前....大丈夫か？」




高地「なにが？」




北斗「....今日のライブでは上半身、見せるやつはやめよう。」




元々、セトリにあった上半身を脱いで踊る曲をやめようと提案した。




こんな姿、到底、お客さんには見せられない。




ジェシー「うん。そうしよ。」




高地「どうして？別に体調も悪くないよ。」




慎太郎「高地、細すぎるよ。」




高地「いやいや、細くないよ。」




樹「とにかく、セトリ変えるから。」




ということで急遽、セトリを変えることに。




ライブが始まる数分前、俺は高地の耳元で『終わったら病院な。』と呟いた。




高地は渋々、了承してくれて。




ライブ会場で映像が流れている間の俺らの休憩時間に樹が『病院付き合うよ。』と言ってきて。




なんだ、聞いてたのかよ。

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