神社 ページ3
結婚式が始まるまであと十分。時透とAは結婚式が行われる神社に来ていた。
「まだ鬼の気配はしないかな」
『やっぱり狙い目は結婚式の最中ですかね』
時透の胸元には着物越しに隠し刀が隠されてある。鬼が襲撃した瞬間に斬るらしい。
「だからAは僕の側から離れないでね」
必ず守るから。
そう言って時透は強くAの手を握った。
守るために。
.
宇髄は引きつり笑った。
はーなるほどね、俺にはないしょってわけね、っと。
事の始まりは数分前。
妙にいつもより町が騒がしいと思い、事情を聞いてみればどうやら山の麓の神社で今日結婚式があるらしい。
結婚式のために派手に染まった神社を見てみようと、宇髄は山を登る。そして、やっとついたと思った、その時。
「Aは僕の側から離れないでね」
聞き覚えのある声。見覚えのある顔。
「……は?」
なんでいる、と思った。そして急すぎるだろうと。
知らなかった。あの二人がまさか結婚するなんて、そもそもそんな関係になっていたなんて。
胸がずきりとする。あいつのことは好きではない。それでも何か。何か時透は嫌いになった、今。←
そもそも結婚するなら呼べよ。呼ばないにしろ一言言えよ。
呼ばれてないのに結婚式に参加するわけにも行かず、かといって帰るわけにもいかないのでこっそりと木の後ろに隠れた。
.
「A様、Aさま、こちらに。式の前にお化粧をさせてもらいます。時透さまは先に行っていてください」
『ああ、そうだね』
そう言ってAは化粧をするものと一緒に小さな小屋のようなところへとはいる。山の中の神社で行うため、化粧室は質素なところだった。
「ではAさま、目を閉じて___」
その時だった。
鬼が、表れ、化粧をしようとした女を気絶させ、Aを掴んで______
____消えた。
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ひいらぎ・いろ(プロフ) - 紅林檎飴さん» お久しぶりです、紅林檎飴さんもどうか元気でお過ごし頂ければと願ってます。こんなにも長く作品を見てくれて、面白いと言ってくれて、小説書いてて一番嬉しい瞬間です、ありがとうございます。 (2021年3月5日 6時) (レス) id: 79b860e9e4 (このIDを非表示/違反報告)
紅林檎飴(プロフ) - こんな遅くにごめんなさい、そしておひさしぶりです!!!あっ、覚えてないかと思いますが、元紅い林檎飴です!あのコメント以来ですかね...ここに戻って来ました!相変わらず面白くて大好きです!最近暖かくなってきましたが、体調にお気をつけて! (2021年3月4日 22時) (レス) id: 24925b8b99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひいらぎ・いろ | 作成日時:2021年3月3日 21時