呪胎戴天1 ページ16
伊地知「我々の“窓”が呪胎を確認したのが3時間ほど前、避難誘導9割の時点で現場の判断により施設を閉鎖、半径500メートル内の住民も避難が完了しています」
“窓”ってなんだと思っていたら、虎杖も同じだったらしく質問した
虎杖「伊地知さん質問“窓”って何すか?」
伊地知「“窓”というのは呪いを視認できる高専関係者のことです、術士ではないですが」
虎杖「あ〜なるほど…」
今はそんな者もいるのか、昔は呪いが見えればどんなに弱くても呪術師となり呪霊と戦わなくてはいけなかった
だから昔は呪術師が多かったのかもしれない
伊地知「続けますよ、受刑在院者第二宿舎5名の在院者が現在もそこに呪胎と共に取り残されており、呪胎が変態を遂げるタイプの場合特級に相当する呪霊になると予想されます」
釘崎・伏黒「特級…」
虎杖「なぁなぁ、俺特級とかまだいまいち分かってねえんだけど」
釘崎・伏黒「はぁ…」
伊地知「では、馬鹿でも分かるように説明しましょう」
伊地知さんが呪霊の等級について説明し始めた、でも俺はそれより、特級に相当する可能性があるのに1年の派遣はおかしい気がしてならない
虎杖「ヤッベェじゃん!」
説明がとりあえず終わり虎杖も等級について少し理解したようだった
伏黒「本来呪霊と同等級の術師が任務に当たるんだ今日の場合だと五条先生とかな」
虎杖「そっ…そっか、で?その五条先生は?」
伏黒「出張中」
虎杖「まじ?」
伏黒「そもそも高専でプラプラしてていい人材じゃないんだよ」
やっぱりあいつは凄いやつなのか……まぁ、それはそうか、あれでも五条家の人間で多分六眼持ち重宝されるよな
『とはいえ特級になるかもしれないのに1年の派遣は危険すぎないか?』
気になったから聞いてみた
伊地知「残念ながらこの業界は人手不足が常手に余る任務を請け負うことは多々あります、ただ今回は緊急事態で異常事態です絶対に戦わないこと、特級と会敵した時の選択は逃げるか死ぬかです」
釘崎・伏黒「「…」」
野薔薇と伏黒に緊張が走る
伊地知「君たちの任務はあくまでも生存者の確認と救出であることを忘れずに」
?「あの!あの…正は?」
※続く
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作者名:ハード | 作成日時:2022年2月20日 22時